車中泊日記inニュージーランド

はじめに

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 はじめまして。いとうみゆきです。


 2019年11月から約1年間、ワーキングホリデービザでニュージーランドに滞在していました。

 基本的には車のおうちで山や海を巡りキャンプ場を点々とする生活をしています。

 このブログは2020年の8月ごろから約2ヶ月分の旅日記です。

 

 その途中の旅の日記(南島と北島の下部分)もあったのですが、スマホの水没と共に全て消えました……☺️☺️☺️

 思い出しながら書いたりもしたのですが、日記は鮮度が重要なのでやめました。(気が向いたら書きます)

 

 ここまでの滞在の流れはこんな感じです。

➀南島一周(2ヶ月)

➁Takaka滞在(1ヶ月)

 ➂WWOOF/ウーフィング(4ヶ月)

 

➃オーペア(1ヶ月)

 

➃北島一周(3ヶ月)

 

ーーーーー

 

 英語力

  ニュージーランドについて

  ワーキングホリデービザについて

 

イラスト・コミックエッセイが出ました

 

ニュージーランドで1年間旅をした話が本になりました!

ほぼ描き下ろしになるイラスト・コミックエッセイです。

 

 

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このブログではほんの一部しか記録できていませんが(スマホが水没したから…)

車を買ってから売るまで、旅の様子やwwoof・オーペアのことなど、私の1年間の旅がギュッと詰まった盛り沢山の本になっています。

 

旅の過程はtwitterでも投稿してきましたが、この本はほぼ描き下ろし。

ぜひお手に取っていただけたら嬉しいです。

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電子書籍もあります!)

 

どうぞよろしくお願いいたします!

【北島一周】シャワーとWi-Fiと寝床があれば最高の町【68日目】

 実は少し前から車の取引が始まっています。

 ビザの期限まで一ヶ月を切って(おそらく伸びるだろうけどまだ未確定)グラ子を売りに出したのが一週間ちょっと前。

 そして、グラ子を買いたいと言ってくれているひとがちらほら出て来てるのです!

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 ↑こんな感じで売りにだし、こんな感じでやりとりをしているよ

 

 思っているよりグラ子のことを気に入ってくれる人が多いみたいで本当によかった。
 売れるかわからなかったから早めに出品してしまったけど、もうちょっとあとでもよかったかな。


 とはいえ売れるか売れないか微妙なこの時期。掴んだ尻尾は絶対に離したくないのでここから出来るだけ早めにオークランド方面へ向かうことにしています。

 

 

---

 

 ファンガヌイで迎える8ヶ月ぶりの朝。
 天気予報通り曇っているけど雨は降っていないみたい。よかった〜


 ファンガヌイは大きい町なので、日曜日だけど図書館が開いている。
 スーパーに寄って買い物をしてから図書館に行きました。


 スーパーで買い物をしたのは、食糧補給よりもガソリンのため。
 買い物をするとガソリン代が6c安くなるチケットをくれるスーパーがあるんです。

 トンガリロから走ってきてすっからかんのグラ子にガソリン補給をしたかったの。
 だからそんなに欲しいものはないけどちょっとだけ買い物しよう、って思って、、、
 でもなんだかんだ色々買っちゃうんだよね〜……なんでだろうね〜

 図書館はすごくいい感じだった。カフェもある図書館で、充電箇所もソファもたくさんあって。大きな町だけど駐車場も無料で。


 カフェのそばを横切った時の、コーヒーのいい香りについ引き寄せられてしまう。
 
 でも我慢。まずは持っているコーヒーを消費しなくちゃね……


 私はカフェから遠く離れた普通の図書館の机に座って充電しながら作業をしていたんだけど、途中で私の隣の人のもとにコーヒーが運ばれてきた。いいな〜〜


 図書館でWi-Fiとコンセントを使いながらパソコンで作業しているとコーヒーが運ばれてくる……

 これは日本の図書館では考えられない光景だ……
 ニュージーランドの図書館は本当にいいな。
 本の種類もたくさんあるし、子供のための遊び場やプログラムがあるし、司書さんも優しいし。大好き。

 

 やることは色々あったけど、どうしてもどうしてもシャワーが浴びたくて少し早めに引き上げることにした。


 シャワー、何日間入っていないんだっけ……考えたくない。
 そもそも山登りをした後にシャワーに入れなかったのがかなり痛い。
 今はもう乾いているけど、ベタベタの不快感は残っている。
 髪の毛も体も気持ちが悪いよ〜

 ファンガヌイでは公共シャワー場が一つしか見つけられなかった。

 だけどそこは個室のシャワールームじゃないうえに割と高めだったので、少し進んで他の町のシャワーを借りることにする。


 だけどせっかくファンガヌイにきたから……と、少しだけ街を散歩してみました。
 前回来たときは湖のある大きい公園に1日いたから、町の散策はしなかったんだよなあ。

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 可愛い町! 
 ファンガヌイは結構人気のある街なんだよなあ。

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 いい川があって、ちょっと歴史的な建築物があるからかな? 町の雰囲気も穏やかで好き。

 

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 あと、観光名所らしい謎の塔にも行ってみました。
 なんなんだろう、この塔。

 

 そこから1時間車を飛ばして念願のシャワーです!


 大きなキャンピングカーにはシャワーがついているけど、ほとんどのキャンパーの車のおうちにはシャワーはついていない。日本みたいに銭湯もないから、シャワーを浴びるのはちょっと面倒くさい。


・有料キャンプ場ついている無料シャワーやコインシャワーがついているのでそれを使う
・公共プール(NZの町には大体年中無休の屋内プールがある・休日に泳いだりする)のシャワーを借りる
・観光案内所にシャワーがたま〜にあるので、それを借りる


 シャワーを持っていないキャンパーたちは主にこの三つの方法でなんとかやっています。

 今回は公共プールについているシャワーを借りました。
 3ドルで個室シャワー、しかも時間無制限。
 嬉しい。
 身体中ピカピカでほかほか〜〜幸せ!

 シャワーを借りるのは初めてだけど、この町には来たことがあります。

 
 8ヶ月前に泊まったのと同じ駐車場で今日も寝るよ〜

 この木の下が今日のわたしの寝床です!

 時々見るこの木、赤い花が可愛くて好き。ポフツカワって木だと思う。

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 そしてここの駐車場はね、なんとフリーWi-Fiが通っているんです。
 道を挟んでトイレがあるだけの本当に普通の駐車場なんだけど、フリーWi-Fiが通っているオーバーナイトOKの場所ってなかなかないからとっても嬉しい。

 しかもシャワーも安かったし、いい町だな〜


 まだ日暮れまでずいぶん時間があったので海に行こうか迷ったけど、風が強いのと少し雨も降っていたのでやめました。

 駐車場に車を停めて、少し早めの夜ご飯を食べながらだらだら。

 

 ……だらだらしていたら夜になってしまった。
 やること終わっていないのでちょっと焦っている。Wi-Fiがあると怠けちゃうね……がんばろう。

 

 今日もグラ子に興味を持ってくれた人たちとやりとりをしていた。

 今までの修理歴の紙を送ったり、相手が気になるところを写真撮って教えてあげたり。

 こんなふうに一人でちゃんと英語でやりとりができるようになるなんて。
 グラ子とはじめて会ったときとは比べ物にならないな。

 

 やっとニュージーランドでの旅に慣れて来たっていうのにもうすぐお別れなんだから寂しいよなあ。

 今日も前にも来たことがある場所で眠る夜。
 大幅な成長と、少しのさみしさを感じた一日でした。

【北島一周】一番人気のデイハイク・トンガリロアルパインクロッシング【67日目】

 早起きしなきゃ! という気持ちのせいで勝手に4時半に目が覚めました。

 流石にそれは早すぎる……と思ったんだけど目が冴えちゃって眠れない。しょうがないのでぱぱっとお弁当を作って身支度。登山の定番、茹で卵をいっぱい作ったよ。

 といっても長くても7時間くらいの登山なので持ち物はほとんどなくて、水とお弁当とおやつとカメラだけ。

 デイハイクって身軽でいいな。 

 

 6時半出発のシャトルバスに乗るために駐車場へ。

 駐車場に車を置いて集合したのち、スタート地点までバスで送ってもらい、自分の車に向けて歩きながら帰ってくるコースなんです。

 6時集合を全員が守ったため、バスは少し早めに出発しました。

 みんなが時間を守ることなんてなかなかない! って運転手さんがびっくりしていた。
 確かに。ここはあまり時間にルーズなニュージーランド だもんね……

 

 どうやら今日はトンガリアルパインクロッシングの最初の日らしい。

 コロナの影響と雪の影響でずっとバスは運休していたんだって。
キャンセルにキャンセルを重ねた人たちが多かったのか、バスには30人ほどの人がいてほぼ満員。
 海外から来た人もいるけど半数以上がキーウィ。カップルや若者グループで車内は賑わっていました。 

 普段だったら(国境が開いていていろんな国の人がいるから)こんなにキーウィがいることはない、本当に珍しい……! って、とにかく運転手が驚いてい他のが印象的だったな。

 わたしは助手席に座らせてもらった。運転手さんとおしゃべりをしながら約30分で出発地点にたどり着きました。

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 ドライブ中の朝焼け。きれいだなあ。

 今日晴れそうだ、よかった〜!

 あの山は「ロード・オブ・ザリング」に出てくる山だよ〜、って説明してくれたけど見てないから分からない。
 なんで見てないんだ! って言われたけど、あまり興味がなかったんだよね……

 富士山に似てるでしょう、って言われた。確かに。
 形は富士山のほうが好きだけど、周りの景色は圧倒的にこっちの方がいいなあ。

 

 一番最初のバスだったおかげで、7時前には入り口に着きました。

 バスから降りてごった返す人ごみを抜けて、ささっと歩き出します〜〜

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 私の前にはカップルが1組。後ろにもカップルが数組。グループも数組。
 今のところ一人なのは私だけみたい。ちょっと寂しい。

 歩き出してすぐが一番きれいな景色だったな〜……

 まだ太陽が届く前の静かな空気がとてもよかった。

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 もらった地図によるとここに一つ見所……温泉? があるみたい。

 前のカップルは素通りしていたけど、私は覗いてみることにしました。

 微かに硫黄の香りがする。でも温泉みたいなものは見つけられませんでした。

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 滝と川があった。それだけだった。

 

 正規コースに戻って、ここからしばらく登り坂が続きます。

 しんどいよ〜ってマップが言っていた通り、ちょっとしんどい。
 だけど階段もあるし整備されているし、しんどいだけで危険じゃない。太陽も少しずつ出てきました。

 予報通りちょっとずつ曇ってきたのは心配なところ……

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 そこからしばらく歩くと景色が一気に変わって雪山です!

 !

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 やっぱり雪山歩きだった!!!

 (調べ不足)

 確かに遠目から見て雪山だったけど歩くコースに雪があるとは思ってなかった。
 普通にめっちゃ雪じゃん。きれい。楽しい。

 

 ……と思ったのも束の間。

 強い風が吹きはじめて、一気に寒くなった。多分もうマイナスゾーンに入った。

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 そして「天気と体調はどう? 戻るなら今です」という看板が現れた。

 思い出すのは、バスでの話。もし進むのが困難なくらいの天気になってしまったら、電波の届く場所まで戻ってバス会社に連絡をしてくれ、という話だった。


 えっと……これは、どっちでしょう? 
 雪は降ってないし、風も立っていられないほどは強くないし、まあ大丈夫だよね。

 ただここからは急な登りと下りになるみたい。雪だから慎重にいかないと。
 幸い私の前には1組のカップル、後ろにはおじさんズがいるから、もし何かあっても気付いてもらえる。

 ということで意を決して登りはじめました。

 舗装されていないきつい登り坂を歩くのは想像以上に怖かった。
 雪だし。滑るし。滑って降りたら死ぬし。一人だし。

 それでもなんとかゆっくり登り終えて、頂上付近にたどり着きました。

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 頂上はあと少し、、なんだけど、

 前が見えません。

 嘘でしょう……

 

 ここからは本当に大変で写真を撮ってない。

 立っているのがやっとな強い風に真白の視界。

 唯一救いなのは、雲の中に入ってしまっただけで吹雪ではないということ。

 吹雪だったらもうどうしようもなかったね……

 

 ここからは急斜面の下りだなんて、信じられない! 
 どのくらいの斜面か見えないけど、登りと同じくらいの斜面だったらかなりやばいぞ。

 シャトルバスはよりにもよってなんでこういう日を初日に選んだんだろう……
 昨日まではわりと晴れていたのに!

 

 私の前を歩くカップルは、そんな中でも果敢に下山に取り組んでいた。

 ええ〜、本当に? 危険すぎない? 超急斜面の雪山視界最悪だよ?
 とハラハラしながら見守っていると、下山をはじめてすぐに女の人が座り込んでしまった。

 どうしたんだろう。大丈夫かな。

 しばらくするとその子は男の人に支えられながら戻ってきた。
 あまりの怖さに泣いてしまっている。

 そうだよね……

 そこから私たちは立ち往生。
 待っていれば雲が過ぎ去るのか、戻るべきなのか、進めるのか……分からなくてただ立っていた。


 体が飛んでいきそうなほどの風が常にびゅうびゅう吹いている。めちゃくちゃ寒かった。 

 カップルは周りの様子を見ようとあっちへこっちへうろうろ。

 杖持ってくればよかったなあ。
 杖があれば一人でもなんとか降りられたかもしれない。

 

 先の見えない急斜面、目印なしの道。

 本当に参ったなあ。

 戻ると言っても、看板で注意されていた通り、戻ることもできない。
 ここに来るまでにものすごい登ってきちゃっているから、どちらに行っても同じ状況なのだ。

 

 困ったな〜〜と頭を抱えていたその時。

 

 一人の男の子がやってきた。 

 

 ……この雪山の中、パーカーにランニングシューズで。

 

 あまりにも場違いなその格好にびっくりしてしまう。

 重装備のカップルを横切って彼はこっちにやってきて、それから私にこう言った。

「Hi! How are you?」

 なんでこの状況で、ただの道で会うみたいに明るく言えるの!?

 しかも、そんな格好で!

 頭の中でめいいっぱい突っ込みながら、元気だけど天気が最悪だね、って答えた。

「そうだね、ちょっと悪いね。まあ大丈夫だよ」

 全く不安そうじゃない彼はそういう。
 ちょっとじゃないよ。超最悪だよ。
 不安でいっぱいのわたしとは反対だ。

「私は君の格好が信じられないし、天気も悪くてどうしようか困ってるよ……君はこのまま進むの?」

 彼はニッコリ笑って、相変わらずの元気な声で答えた。

「降りれば雲から出れるよ! 一緒に行こう」

 この人、バスにはいなかった。 
 こんな軽装備の人がいたら目立つに決まってるのに。

「でも先が見えないよ」

「大丈夫だって。ほら行こう」

 

 彼はジェームズと名乗った。

 強い風の中たくさん喋るから、とっても大変だった。
 慎重にいかないと滑りそうだけど、英語にも集中しなくちゃで。

 でも、いっぱい話ができたから楽しく歩けた。絶対に。
 あんなに不安がいっぱいだったのに、誰かがいるだけでこんなに楽しい気持ちになれるんだって知らなかった。

 とはいえ急斜面は本当にすごかった……
 想像の数倍の傾斜で、わたしは時々ずるずる滑ってしまった。

 その度に引っ張ってくれて、ありがたかったなあ……

 

 ジェームズは日本でスキーインスタラクターとして働いてことがあるんだって。

 日本語は全く分からないみたいだけど、ジェームズの彼女はひらがなを勉強しているらしい! 自分の国や言葉とつながりがある人ってなんだか嬉しい。

 もうすぐスカイダイビングの資格をとるための勉強を始めるんだ、って言ってた。
 なるほど、この人はアウトドアに特化した人なんだなあ。だとしてもその装備は信じられないけど……

 一緒にいた時間は多分30分くらいだったけど、とにかくいっぱい喋った。

「ジェームズはバスにはいなかったよね、どうやってきたの?」

「多分ミユキの次のバスだったんじゃないかな」

 ……え?

 だって6:30のバスに乗っていた30人の中で、今先頭を歩いているのはわたしなのに??????

「走ってきたから、ここまで」

 ……え!? どういうこと??????

 ここはニュージーランドで一番人気のあるトンガリロ国立公園のハイキングコース。
 1日かけて歩く、景色がいいことで有名なコースだ。
 すごく有名なグレートウォークの一つなのに、彼はあくまで走りに来ただけらしい。 
 ここまですごい登り坂や雪山だったのに、なのに、彼は走ってきたらしい。
 どういうこと……?

 よくわかんないので、まあピンチを助けてくれた雪山の妖精だと思うことにした。
 ありがとうね。

 超傾斜を降りると、このコースで一番の見所「エメラルド湖」があったけど、進むことだけが目標のジェームズはそれを華麗にスルー。

 彼の頭にあるのははとにかく進むこと、走ることだけ。
 有名なポイントで足を止めることは一切しない。おそらくカメラも持ってない。

 このコースに何度も来てるのかな? って思って聞いてみたけど、はじめてだって言っていた。
 なのに見所に興味がないなんて……

 「多分あれが有名なブルーレイクだね」と言うだけ言って、そのまま進む。
 (わたしもそれを信じたけど、後で調べたらエメラルド湖でした)

 

 しばらく進むと、超傾斜が終わり、雲も晴れ、ようやく雪もなくなって普通の道になった。
 もう一人で歩ける。よかった、本当に助かった!

「本当にありがとう、ジェームズは先に行って!」
 って言って、そこでお別れすることにした。

 あなたはどんどん走りたいよね、って。それぞれのペースがあるからね。

 そう言ったらにっこり笑って、わかった、じゃあね! って走り去っていった。

 ……

 どんどん姿が小さくなる。
 駆け出したジェームズはあっという間に見えなくなった。

 雪山であんなに不安だったのに、今の私はただ拍子抜けしている。

 雪山の妖精に助けられたなあ。おかげさまで難所を乗り越えられた。
 本当にありがたかった。

 

 ……とりあえず、私は湖の写真が撮りたい。
 メインのスポットまで戻ろう。

 踵を返して、来た道を少し戻る。

 ここがさっきスルーした見どころの有名湖たちです!

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 天気が惜しいけれど、晴れていたら真っ青らしい。
 少しだけ散策する。

 さっき右往左往していたカップルも無事に降りられたみたいで、湖の脇でお弁当を食べていた。

 確かに休憩してもいい頃だよな……と思いつつ、さっきのジェームズの早さにつられている私は先に進むことにした。

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 あんなに天気が悪かったのが嘘みたい。
 標高が下がるにつれて霧が晴れていく。

 

 でも、山の方を見ると相変わらず雲と霧の中。

 さっきはあんなところにいたんだなあ。

 

 とにかく、あとは楽ちんな下り道!

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 好きな曲を聴きながら、私も真似をして走ってみる。

 登り坂を走るのにはびっくりしたけど、かく言う私も山を走るのは結構好きだったりする。

 広い空の下、いい景色の中、下り坂を好きに走るのはとっても気持ちがいいのだ。

 

 きれいなところだ。今日も、いい日だ!

 

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 下り道を終えると、グラ子の待っている駐車場への看板が現れた。
 あっという間にこんなところまで来ちゃった。

 

 そして一気に景色が変わり、森になる。

 雪解け水かな? 川がキラキラ光っていてきれい。

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 反対側の道から歩き出す人もいるみたい。

 少し年配のグループとすれ違ったとき、視界が見えない頂上について伝えた。
 後ろを振り返って目をやると、相変わらず雲でいっぱいになっている山。

 うーん、と言いつつ、それでも一応行ってみるよ、って彼らは進み出した。 

 みんな私よりずっと経験のある人たちだろうから大丈夫だろうな。
 私ももっと山と仲良くなりたいな。

 

 グラ子の場所まで、残すところあと数百メートル。
 というところで、向こうのほうからまた人がやってきた。

 荷物も持たず軽快に歩いているのは……

 

 ジェームズだ!

 

「やっぱり早いね、いつ着いたの?」

「結構前だよ。駐車場ついて、昼寝もしちゃった」

 すごい。私だってほとんど休まないで歩いているのに。

「どこいくの?」

「実は友達も歩いているんだ。ちょっと迎えに行こうかと思って」

 すごい。コースを終えたのにさらに戻ろうとしてるなんて。本当に動くのが好きなんだな。

 少しだけ立ち話して、それから手を振った。

 

 私はグラ子のいる駐車場へ、ジェームズはまた登り坂へ。

 ついに、デイハイクが終わる!

 

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 7時くらいにスタートしたから、大体5時間くらいで歩けました。ちょっと早い方だと思う。

 スマホがあったら歩数がわかるのになあ。

 

 朝から歩くと時間がまだまだあるな!

 楽しかったからそんなに疲れてないし、次はどこへ行こう。

 

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滝のウォーキングコースにやってきました。
こういう湿地帯の道、大好き!

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左側に見えるのはさっき見ていた雪山。

いつかは一週間のロングトレイルにも挑戦してみたいな。

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 そして一気に南下します! 今日の移動距離は大体150kmです。
 前にも行ったことがあるワンガヌイへ。

 

 

 

 今日のキャンプ場はワンガヌイ唯一の無料キャンプ場! 
 出来立ての場所なのでとても綺麗なトイレでした。飲み水もあるしとてもいい。唯一の難点はメイン道路の真横なので夜も結構うるさいこと。あと混んでる。
 数ヶ月前に来た時は人の少ない穴場スポットだったのに、今では広く知られる人気キャンプ場になってた。

 

【北島一周】NZの多摩湖/トンガリロ国立公園【66日目】

 デイハイクのためのシャトルバスが運休だったため、トンガリロの周辺で三泊四日の時間潰し。その三日目です。
 図書館づけの二日間を終えて、やっとWiFiに満足したわたしは、明日歩く予定の道とは別の場所に行ってみることにしました。
 国立公園は広いからね〜〜

 データの整理をしていたら、ここにはカレンにおすすめされたいいトラックがあることに気づいたんです。
 タラナキ滝(Taranaki Falls)と、二つの湖 (Lower Lake/Upper Lake)をみることが出来る5〜6時間のトラック。
 宿泊所やiサイトしかないような小さな観光用の村の麓から出発します。
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 ファカパパビレッジ(Whakapapa village)に行く途中の景色!
 大きな山に向かってひたすら進んでいくの。ワクワクしたな〜
 綺麗。タラナキ山だけじゃなかったんだね、富士山に似ている山って……

 トラックの入り口にあった小さな駐車場に(満車だったけど無理やり)車を停めて出発です。
 満車でも諦めずに適当に停められるようになったよ……
 ここ以外のの駐車場は1時間制限だったので、どうしてもここに停めたかったのだ。
 1年前だったら歩くことすら諦めていたかも。成長したな……

 スタートです!

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 最初は平坦な道。秋色の植物が両脇ににあって綺麗。春だけど。
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 それから雪山が大きくて綺麗。
 多分この山がルアぺフ山。
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 そしてこっちが多分ナウルホエ山。
 ふたつの雪山を眺めながらのんびり歩けるの、楽しかったな〜
 今日はちょっと曇っているけど、山に雲もかかっていなくていいな〜
 (っていうか明日晴れるのかな……?)

 歩き出して1時間半弱で、最初の湖、Lower Tama Lakeにたどり着きました。

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 結構曇っているけど、それでも綺麗……
 絵みたい。雪山と、湖と、植物と。綺麗、っていうよりも美しい、っていう日本語がぴったりだ。


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 今までなだらかで歩きやすかった道が一気に変わります。
 ここまではサンダルでも来れそうだったけど、この先は登山靴じゃないとちょっと危ないかも。登りの砂利道で、登山靴でも何回も滑りました。

 そして砂利山を越えると、Upper Lakeの登場です!
 Lower Lakeから20分くらいでした。
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 どーんとそびえ立つ山と湖! 綺麗だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 フレームつけたら風景画みたい……


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  二つの湖の間に立っているので、左を見ればナウルホエ山とUpper Lake・右を見ればルアペフ山とlower Lake。
 本当に、本当に美しい場所だった。
何よりこの場所に2時間足らずで来れちゃうのが本当にすごい。
 頂上では、ちょっとだけ休憩ておやつに持ってきていたクッキーを食べました。

 同じ道を1時間少し戻って、滝との分岐点へ。
 滝を通ってループトラックを帰ります。


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 不意に景色が変わって森に入り、そこを抜けてしばらく歩くと……

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 滝だ!
 本当に滝があった!!
 周りの植物が色とりどりすぎてすごい。
 どこを見ても絵になるトラックだな〜……
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 マオリ伝説の中で、この滝はタラナキの涙とされているそう。


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 二つの山と、二つの湖。
 行って帰って約4時間(地図曰く5〜6時間)の超おすすめ最高コースでした。

 滝に来ました。多分ロードオブザリングのロケ地。(見てない)
 歩いてすぐにたどり着けるから、歩くの好きにとってはちょっと物足りないけど、綺麗な滝だった〜!

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 水量がすごくて、水の色もとても綺麗。
 滝も川もそんなに広さはないんだけど迫力があっていい感じでした。
 気軽に来れる観光地なのでちょっと人が多くて、さっと退散してしまったけど。


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 国立公園を離れて、国立公園に来ました。(?)
 トンガリロのすぐそばに「National Park」っていう名前の小さな町があったんです。
 紛らわしすぎない……?

 運転している間ずっと見てきた看板の意味がやっと分かった。
 なんで「tongariro 」って描かないでただ「National Park」って表示してあるんだろう?? って思ってたら、あれはあくまで町の名前を指していたんだな〜

 図書館もスーパーもない小さな町なんだけど、ガソリンスタンドに商店がついていた。お腹が空いたのでアップルパイを食べました〜〜
 さらにフリーWi-Fiがあったので、そこでしばらく休憩。
 しばらくっていうか結構休憩。

 夕日を狙って、この町にある良さげなトラックに行くことにしました。
 とはいってもサマータイムのおかげもあって夕日は7時ごろ。
 トラックの駐車場に車を止めて、じゃがいもを焼いて食べたりスープを作って飲んだり、とにかくのんびり過ごしたよ〜〜

 このトラックは結構長くて、いくつかのルックアウトと滝がある。
 滝まで行くと結構時間がかかるので、私は歩いて20分くらいのルックアウトまでだけ歩くことにした。
 夕日の時間にルックアウトにたどり着くためにちょっと遅めに歩き出す。

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 わかります……?
 これは絶対写真では伝わらない(しかもブレてるし)んだけど、このブッシュウォーク、めちゃくちゃいいです。
 今まで歩いてきたブッシュウォークとちょっと違う。
 常に植物のドームの中にいるみたいな感覚になる、本当に本当にいいブッシュウォークだった。 
 これだったら数時間でも歩けるな〜〜……


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 歩き出してすぐに、砂利が入った謎のバケツの大群。
 トラックの整理のためなのかな?
 次の地点まで運んで! って書いてあったから、私も一つだけ持って運びました。。かなり重かった…… 
 でもなんかこういうのいいな。みんなで整備している感じ。歩く人も手伝ってみんなで守っていく感じ。いい場所だな。


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  ルックアウトについたものの、曇っていて夕日は見えませんでした。
 それでもなおいいブッシュウォーク……
 このまま滝まで行っちゃうか迷ったけど、どんどん暗くなる中トーチなしでは危険なのでやめました。


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  歩いている時、目の前の木にフクロウが止まっているのに気がついた。
 しばらく見つめあって、それから道を案内するかのようにすう〜っと向こう側に飛んで行った。
 フクロウは、マオリ語でルル。それを教えてくれた人にもうすぐ会えるな。

 この辺には無料キャンプ場がないので、有料キャンプ場に止まるしかない。
 でももう夜の8時で、明日の朝6時前には出発。
 たった10時間、しかもご飯を食べる予定もないのでただ車を止めて眠るだけ……のために15ドルも払いたくないよ〜と思ってしまう。

 少し時間を調整して、夜9時ごろにDOCキャンプ場へ行く。
 流石にもう見回りはいないだろうな〜と思ったのに、ついた瞬間にDOCの車が見回りしているのが見えた。まじか〜〜しょうがないか〜……
 悪いことしているの分かっているのでやめました。
 はい。ちゃんとお金を払って泊まろう。

 でももしかしたら、明日の朝行く予定の駐車場で寝れるんじゃない?? だって私はデイハイクだけど、二泊三日とかで歩く人もいるんでしょう??? そういう人たちが止めている場所ならこっそり泊めて一晩くらいいけるんじゃない?? と思ったので駐車場へ。(よくやる)

 もちろんダメでした。数泊登山をする人の駐車場は別の場所でした。
 さすが国立公園の中でも一番人気のトンガリロ……甘くないかあ。

 結局四泊目、いつものフリーダムキャンプ場へ。
 もちろん適当に道に停めてグレーゾーンの夜を過ごすもできるんだけど、安心して寝たいからね……
 おやすみなさい。

【北島一周】特に何もない日【65日目】

 図書館に行って、一日中作業をして、閉館したので帰りました。

 おしまい。

 ……

 あまりにも何もしてなさすぎたので、キャンプ場への帰り道にいつも通る古い道路の橋の写真を撮りました。
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 古いな〜

 今滞在している、turangiという町にはいくつかの見所があるにはあるんだけど、なんか動く気がしないのだ。
 古い埠頭(波止場?)とか、鮭センター(?)とか、温泉とか。どこにものっていないけど、地図を見ていたら登れそうな山もあった。
 そもそもこの三日間滞在しているキャンプ場に、ダムとかウォーキングトラックとかがある。泊まっているところから歩いてすぐのところに。
 でも、やる気がしない。
 せっかくだから色んなところに行こう〜! っていう日もあれば、まあいっか〜っていう日もあるよね。
 そういう日を繰り返して、もうすぐ一年か〜
 来月の今頃は日本にいるなんて不思議だな。おやすみなさい!

【北島一周】図書館大好き!【64日目】

 朝、起きました。
 めちゃくちゃ天気が良いですが、一目散に図書館へ向かいました。

 天気やバスについて調べると、金曜日も運休になってた。えっ、そんなにやばいの?
 今日なんてめちゃくちゃ晴れているのに。
 仕方がないので土曜日のバスを予約しました。さらに後三日暇になっちゃった。

 朝6時半のバスだって。
 駐車場に車を止めて、反対側までバスで送ってもらって、そこから約7時間の登山をしながら車の下に帰るっていうコースです。
 「トンガリアルパインクロッシング」という名前がついたこのハイキングは、ニュージーランドの中の日帰りハイキングの中で一番人気のハイキングだそう。
 晴れるといいな〜!

 図書館で一日潰しました。
 お昼くらいに一度車に戻ってスープを飲んだくらいで、あとはずっと図書館にいました。
 閉館まで!

 図書館で一日つぶすの、幸せなんだけど運動してなさすぎてやばいかも……?
 この小さな町にも見所はいくつかあるから、日が暮れるまでの2時間くらいは周って遊ぼうかなあ……と思ったんだけど、なんか疲れちゃってやる気が出ない。
 一日図書館にいると、もうのんびりした気持ちになっちゃって。

 妹が電話に出てくれたら川沿い歩きをしよう、って決めて電話をしてみた。
 すぐに出た。
 やったね!!
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 きれいな川でした。


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 電話をしながら歩くと楽しいな〜 一人歩きはだいぶ満足したので……

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 見所は橋、それから見晴らしのいい場所。
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 あと出てくれてよかったな。すごくいい散歩道だったので、歩かないのはもったいなかった。


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 電話の向こうの妹が今日ピザパーティーをするっていうから、対抗してわたしもサーモンパーティーしようと思ってスーパーでサーモンを買いました。
 お酒飲むって言ってたから、わたしもお酒買いました。
 ニュージーランドは日本よりも飲酒運転の規定がゆるいから、ちょっとくらい飲んでも大丈夫なんです。
 キャンプ場には電波がないから、スーパーの駐車場で引き続き電話をしながらお酒を飲み、サーモンを食べ……暗くなってきたので今日も同じキャンプ場に帰ります。

 頑張らない一日、楽しかったな〜

 

【北島一周】大きな町は一日で周っちゃえ(タウポ湖)【63日目】

 雲ひとつない、いい天気。
 こういう日にトンガリロトレッキングしたいんだけどな……
 まあ、ゆっくり行こうって決めたからしょうがないね。

 外周を終えた今、今度は内陸を制覇するために頑張っています。
 次の目的はトンガリロ国立公園にあるトレッキングコースを歩くこと!

 ただ、今は雪がたくさん残るシーズン外で危険らしい。
 経験のある人と一緒ならともかく、一人で行くのはめちゃくちゃ怖いので、一週間夜二泊三日のコースではなく日帰りコースだけ行くことに決めた。

 少し先の街に図書館があったので、そこまで車を飛ばす。
 そして改めてトンガリロ国立公園を歩くための情報を集めていると、日帰りハイキングに必須のシャトルバスが今週の金曜日まで運休していることがわかった。
 雪の片付けの影響なんだって……こんなにいい天気なのに!
 じゃあ急いだってどうせ関係なかったってことだなあ。
 まあいっか。

 ということは行くとしても金曜日。
 そこまで丸々三日間あるから、せっかくだからタウポまで行っちゃおうかな。

 タウポはタウポ湖の辺りにある街。
 ニュージーランドで一番大きなタウポ湖については、ウェリントン国立博物館で(なんとなく)見たばっかり。
 ずっと昔の噴火でできたカルデラ湖なんだって。
 前に行ったロトルアにも近くて、タウポにも温泉がいくつもあるみたい。
 トンガリロ国立公園をすっ飛ばして、タウポまで約130kmの道のりをドライブします。

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 途中で見えた大きな雪山!
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 あれがトンガリロ国立公園のナウルホエ山とトンガリロ山だろうな〜
 車を停めて写真を取りたかったけど、ルックアウトには人がいっぱいで停めれrませんでした。
 まあこの後見れるだろうからいっか。
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 って思ってたのに、湖からは遠かった……さっきの方が迫力あってよかったな〜
 ここがタウポ湖です。大きくて綺麗な湖。というか、何も知らないでいきなりここに連れてこられたら海だって勘違いしちゃうと思う。向こう岸も何にも見えないんだもの。

 そういえばタウポ湖に来る前にあった小さな湖は歩いて一周できるみたいだったので、車を停めて一時間半のお散歩してきました。


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 たった一週間前にやったワイカレモアナ湖散歩と似すぎていて新鮮さがないけど、森がとにかくよかったです。


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 夏だったら泳げるのにな〜

 タウポ湖のそばあったルックアウトに車を停めて、しばらくのんびりします。
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 タウポでしたいことはいくつかあるんだけど、その前に今日の寝床のチェック。
 ……をしたら、コロナの影響で私の車はフリーダムキャンプ場に泊まることができないってことがわかりました!
 なんと……そうすると有料キャンプ場に泊まらなくちゃいけない。
 だけどここはタウポ、みんながホリデーを過ごすリゾート地の一つ。
 そして今はスクールホリデー中、一番安い場所でも一泊28ドル………ちょっと待って……

……

 予定を変更して、一泊二日で楽しもうと思っていたタウポをなんとかしてこの午後だけで楽しむことにします!
 つい先日のウェリントンを思い出す…… 

 いくつかのルックアウトに寄ったあと、タウポの大観光名所、フカ滝へ……行こうと思ったんだけど、曲がる場所を把握しきれず通り過ぎてしまいそのまま突っ走って少し先のダムにたどり着きました。
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 ルックアウトもあるみたいだし歩いてみるか〜と思いながら車を停めて歩いていると、ルックアウトに思ったよりも人がいた。
 しかもみんな何かを待っているみたい……
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 なんでだろう? と思っているとサイレンが鳴り出して、ダムの放出が始まった。
 うまく写真には撮れなかったけど、凄かったです。
 穏やかだった川と水たまりにドドドドドと流れ込む濁流の白。すごかったなあ……
 一日に三回くらい放出があるらしい。タイミングばっちしでした。眺めも良かった。

 ルックアウトは二つ。
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 ここと、
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 ここです。どちらもいい。

 それから移動して今度こそフカ滝へ!
 ここ、すごかった。
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 水が白くて青い。
 自然のものとは思えない青色だけどギリギリ理解できる青色で、水量が半端なくて。
 もし何かを落としたら二度と返ってこないだろうな、とか、人間が落ちたら即溺死だろうな、とか、そんなことばかり思ってしまう自然の迫力。


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 どでかい滝じゃないのに水量がすごすぎてそう考えざるを得ない、本当にすごい滝だったな。
 タウポの大観光名所なだけあって人も多かったけど、みんなゆっくり滝を楽しんでいていい感じだったな〜

 そういえばタウポはロトルアと同じく地熱地帯なので、時々硫黄の匂いがする。
 ロトルアほどではないけど湯けむりも見える。
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 そしてやっぱり自然の温泉があります。
 この綺麗な公園のど真ん中に。……?
 ロトルアの自然温泉はもうちょっと野生的だったんだけど、さすがリゾート地タウポ。
 こんなところに本当にあるのかな……? と訝しみながら行くと、ちゃんとありました。
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 入ってみたけどかなりぬるめだった。
 何より人が多くてゆっくりできず、ちょっと浸かってすぐ退散。
 もう少し熱いといいんだけどな〜、時期によるのかな?
 あったかいエリアも少しだけで、後はかなり冷たかった。
 湖自体はとても綺麗だったので、熱い日の昼間に泳ぎにきたい。

 駐車場から温泉エリアまでは少し距離があるからか、芝生の上に誰かのパンツが落ちていた。
 拾い上げて近くのベンチにかけると、そこにはすでに先客が。
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 歩く距離が長いと、みんな落としちゃうよね。
 かくいう私もパンツを落としていて、車で気づいて拾いに戻った一人でした。

 そうこうしているうちに時刻は6時!
 3時から始まったつめこみタウポ観光ですが、ここにきてすることがなくなりました!!
 お店はもうほとんど閉まっているし、観光名所は急いで回ったし。登山するには時間が足りないし。

 多分タウポって、ゆっくりしにくる場所なんだろうなあ。
 だから急いで回ろうと思えば回れちゃうんだ。(って言っても三つしか回ってないけど)
 よくない。本当だったらそれぞれに時間をかけつつ、カフェや湖ででのんびりしながら数日を過ごすのが絶対にいいし楽しい場所だなって思いました。
 実績解除のために観光名所を爆速で回ったわたしはきっと、みんなからしたら急ぎすぎでもったいないやつなんだろうなあ。
 でもまあいいの。……だって泊まる場所ないんだもの、ここに。

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 ほとんどのお店が閉まっているストリートを歩いてタウポ湖へ向かいます。
 カフェやお店はしまっているけどレストランはこれから。
 湖ぞいのレストラン通りはまだまだ賑やかでした。

 一人だとレストランに入る気はしなくてぐるぐる。
 そういえばニュージーランドに来て一年だけど、なんだかんだ一回も入らなかったなあ。
 今日はどうしようかな。
 お腹がすいたから何か食べたいけどマフィンを置いているうようなカフェは閉まっているからチップスでも食べようかな……と歩いていると、いいものを見つけてしまいました。
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 じゃん。
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 じゃん!
 久しぶりのバーガーです! 
 植物性のバーガーの広告がね、思いっきり道路に向けて貼ってあったの。
 それにまんまとつられて買ってしましました。
 一回お仕事で描いたことあるんだよな、バーガーキングの植物性肉の漫画。
 だからいつか食べたいと思ってた。
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 チキン風とビーフ風があって、今回はチキン風にしてみました。
 丸いバーガーだと思っていたら、細長いフッパー? っていうやつだった。
 食べてびっくり、本当にお肉みたい……!
 お肉みたい、っていうか肉だった。もしかして注文間違った?
 って不安になりすぎてネットで調べちゃったくらい、普通に肉の食感と味だった。
 自炊している時も大豆でできたソーセージとかハンバーグとか時々食べているんだけど、これは訳が違う。
 もう本当に、本物のお肉みたい……

 約三年ぶりにちゃんと味わう肉の味。(ではないけど)
 美味しいんだけど、ちょっとどきどきしました。すごいなあ、技術。
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 ちなみにバーガーは湖の横にあったベンチで食べました。
 夕方色になっていく空と湖を眺めながら。

 夕方だけどたくさんの人が外にいて、みんなが一日の終わりを楽しんでいて。
 ここにいる人たちはほとんど休日なんだろうなあ。


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 家族連れ、カップル、老夫婦。本当に、ゆったりとしたいい空気が流れている。
 リゾート地タウポ、いい場所だったなあ。
 そういえば夕日を見るのに最適だっていう場所があったな、と思い出したので車に戻ることに。
 そこから急いで湖ぞいの小さな公園へ。
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 日は沈んじゃっていたけど、綺麗な空にはギリギリ間に合いました。
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 せっかくなのでグラ子と一緒に写真を撮ったよ。
 実は今日は、ビザが切れるちょうど1ヶ月前。
 何があっても1ヶ月後の今日にはニュージーランドを出発しなくちゃいけない。
 売れても売れなくてもグラ子とお別れしなくちゃいけない。
 一緒に入れるのは後1ヶ月だけなんだ、って思ったら寂しくて寂しくてしょうがなかった。
 わたしの相棒、毎日一緒にいてくれる友だちのような車のおうち。
 あと一歩間違えてたら死んでた……っていう状況を二度も救ってくれた、本当にいい子。(死にはしないけど大事故になりかけたことは数えきれないくらいだし)
 本当だったら一緒に日本に帰りたいくらいだよ。
 絶対いい人を見つけて受け継いでもらおうね。

 タウポと一日にさようならをして、50km戻ったところにあるキャンプ場へ。
 とりあえず今日はもう寝ます。これからのことは明日、図書館に行って考えようね〜

【北島一周】どこに行っても久しぶり【62日目】

 朝から近くの湖へお散歩。
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 湖のそばにある森歩きって感じで湖は少ししか見えなかったけど、いい運動になった。
 そのあと、常温保存三日目にしてやばそうな牛乳を、昨日残したカボチャと一緒にスープにしようと思ったら派手にこぼしてしまった……
 片付けに手間取る。もったいなかったな〜

 8ヶ月ぶりのレビン図書館!!
 ピアノがあるいい図書館です。
 前はちょっと弾かせてもらったけど、今日はスクールホリデー中ということもあってか人が多かったのでやめておいた。
(そういえば最近気づいたんですけど、今春休みらしい)
 めちゃくちゃに座り心地のいいソファをみつけたのでしばらく作業をさせてもらいます。

 レビンって何があるんだろう……
 前回も今も図書館がいいところっていう印象しかない。
 あ、あとめちゃくちゃ覚えているのは図書館のトイレ。
 水道がお湯で嬉しいのと、8ヶ月前にここの洗面所でコンタクトを流してしまったことが非常に記憶に残ってます………
 今日もコンタクトを洗う時ドキドキしちゃった。またやらかすか⁉︎ って。

 結局また図書館だけ利用しておさらばしました。
 町ですることって買い物と図書館くらいなんだよね……
 あとひとつ、重要なのはシャワーです!
 でもレビンじゃなくて次の町で浴びる予定。

 次の町へ行く前に、前から気になっていた大きな森林公園へ。
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 事前情報ゼロで行ったから、最短コースでも往復2時間以上かかるトラックだってこと知らなかった。
 もちろん歩けるし川もあるから夏なら泳げるけど、ここはどちらかというとマウンテンバイクの人に人気の場所みたい。
 最近歩くことに飽きすぎているので、歩いたのは40分だけ。
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 でもすっごい綺麗だった。


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 本当にいい森だった。
 ただ、一人で歩いていても考えることは車のことや帰国のことばかりで苦しい。
 誰かと一緒に楽しく歩きたいよ、本当に……

 車に戻って、フレンチトーストを食べました。
 歩く前に仕込んでおいたんだ〜それをさっと焼いていただきます。
 最近はまっている米粉と大豆でできた高級パン。
 お餅みたいにもちもちでおいしかった!

 そして町へ。
 パーマストンノースです!!


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 ここはね〜〜めちゃくちゃ思い入れのある町。
 本当に一周(外周)しちゃったんだな……って感慨深くなる。

 パーマストンノースははじめてWWOOFをした町で、約二週間滞在した場所。
 といっても街に来たのは2回だけなんだけどね……

 リンダっていうWWOOF先のお友だちがお祭りに連れてきてくれたり、WWOOF先のおばちゃんジョーンの買い物についていったりしたんだった。
 大学にも行ったな〜
 大きな町だけど、中心地の公園がとってもきれい。
 きれいっていうか整ってる。
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 さてさて、今回の主な目的は、i-site で浴びることができるシャワーです!
 2ドルで20分なんて安すぎる。嬉しい。
 しかもホテルみたいに綺麗だった〜すごいな……

 そのあとは図書館へ。図書館の入り口が壮大だった。


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 座るところも充電箇所もたくさんあって、パーマストンノースは多分お金を持っている町なんですね……最高。

 夕方まで居座ってから、友だちと電話をしつつ買い物、ガソリン補充、そして出発。
 いつものことながら街から離れるとどんどん電波がなくなって途中で切れてしまった。ごめんね……


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 ルックアウトがあったのでそこで夕日を眺めながらナスを食べます。
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 今日もいい一日だったな。

 今日のキャンプ場は冬だけ無料の大きなキャンプ場。
 トイレとコールドシャワーもあるけど、冬の間は管理がされていないみたいでトイレットペーパーはないしほとんど閉まってる。

 スクールホリデー中だから家族連れが多くて、テントがたくさんあった。
 みんな焚火をしていて楽しそうだったな〜

 でも充分です、いいところ〜

 

【北島一周】北島外周おしまい! リベンジ首都ウェリントン【61日目】

 どうしようかな〜どこいこうかな〜と思いながら起きて、とりあえず出発。

 今日は日曜日です。小さな街によって、図書館で今日の行動について調べます。
 迷いに迷った挙句、灯台制覇で一日潰すのはやめて、ニュージーランドで一番古い灯台にだけ行くことにしました。
 そしたら首都のウェリントンへ行くよ〜! いくよ〜、っていうか戻るよ〜っていう感じだ。ついに外周がおしまいになるんだな〜!

 賑やかな街を離れて、海沿いに車を走らせます。

 駐車場から灯台までは歩いて片道1時間半の道のり。
 いつもだったら1時間半くらいなんてことないんだけど、この道、本当になんの面白みもない……
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 そもそも、マウンテンバイクの人に人気のコースなんです。
 平坦なのでキツくはないんだけど、ただ砂利道を1時間半歩くってしんどいもの。入り口にはレンタルバイクもあった。
 ここには灯台以外にもいろんなコースがあって、湖を見たりすることもできる。
 灯台ループコースは3時間半かかるらしいけど、私はもう歩くことに飽きているので行って帰ってにします!、

 本当に暇。しかもここ最近続いている強風が今日もやばい。
 風速12mくらいだと思う……
 追い風だから歩くのが簡単だけど、向かい側から来る人たちがしんどそう。
 帰りはああなるのか……
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 右側にある海の向こうに見えるのは首都のウェリントン
 この灯台が歩きが終わったら向かう場所です。ちょっと曇ってるな〜
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 左側には大きな丘がそびえたちます。ヤギがたくさんいた。

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 暇を持て余しながらなんとか1時間半歩いて、ついに灯台にたどり着きました!


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 ニュージーランドで一番古い灯台
 昔はここに家族がすんでいて、明かりをつける役目を果たしていたんだって。
 一番古いって言われているけど、見た目は結構普通だな〜
 ただ、周りの景色がめちゃくちゃきれい。湖も見えた。本当にいいところ。
 風がなくてもう少し晴れていれば!

 ちょっと風の量が半端ない。直立不動は絶対にできないくらいの風なので、ささっと写真を撮って退散しました。あの風は本当にやばい……
 この灯台は今は使われていなくて、丘の下には現在も使われている自動式の新しい灯台がありました。
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 ちょっと細長めでかわいいな。

 帰りは下り、というわけでもないのでまたひたすら平坦な道を1時間半あるいて車へ。
 向かい風効果もあってどっと疲れた〜

 朝からかなり疲れたけど、これから首都へ向かいます! 

 結構ドキドキする。
 前回は運転が怖すぎて近付きすらしなかったからね……

 調べた感じ、駐車場は悪夢みたいな料金らしい。
 ボタニカルガーデンは2時間無料らしいのでとりあえずそこに停める予定……なんだけど、とにかく道が難しすぎる。
 8ヶ月前のわたしは挑戦すらしなかったシティセンターは想像以上にやばい。
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 東京のど真ん中を運転している気分だよ……
 新宿区と千代田区を運転した時の記憶が蘇ってくる。めちゃくちゃ似てる。
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 GPSがないのでただただ彷徨っていたら、ニュージーランドの国会議事堂通称ビーハイブが現れた。
 ゆっくり来たかったけど、ここまで辿り着けるか分からないので写真だけ撮っとこう!

 近くに駐車場付きの宿を借りるか……?
 と彷徨いながら考えつつ、なんとかボタニックガーデンに到着。
 忘れてたけど日曜日なので満車でした。〜〜〜〜
 しかも狭いので運転が大変でした。
 もう二度とやりたくない……
 何はともあれ色々あって、偶然空いていた駐車場に入れました!
 2時間制限だから、2時間の間になんとか中心地を回りたい。頑張ります。
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 トイレに寄ったついでに市立美術館へ。
 入場無料ですごくきれいで、内容も盛りだくさんで良さそうだった。


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 あまりゆっくりできなかったので一部しか見ていないけど、写真あり絵画あり彫刻ありインスタレーションに映像に……って、ゆっくり見たら楽しそう。

 一番気に入ったのは映像ホール。
 映画館みたいになっていて、真っ暗のなかふかふかの椅子に座りながら映像を眺める場所。
 久しぶりに落ち着いて座って映像を見て、わたしは映画館が好きだったことを思い出した。

 こういう時間が今本当に必要だって思った。
 ゆっくり文化や芸術に触れる時間が必要。
 映画が必要。
 小さな画面で見る映画じゃなくて、映画館で空間ごとその世界に触れる時間が必要。そう強く思った。

 だから美術館をでた時、私はものすごく東京に行きたくなった。
 私は自然や田舎が好きだけど、同じくらい文化と芸術の集まる都市も好き。

 住みたい場所は自然のあるところだけど、こういう場所もわたしには必要なんだ、って、そう思った。
 映画館に行って、映画を見て、カフェに行っておしゃべりして、ちょっとお散歩してからギャラリーに行って、みたいな休日を過ごしたい。
 今日はまさにそんな日だ。
 みんなそういう日曜日を過ごしているんだ。

 普段は田舎で暮らして自然ばかり相手にしているわたしも、今日はそういう休日なのだ。
 そう思ったらめちゃくちゃ楽しくなった。
 ただ首都に日曜日に来るべきじゃなかったかも……みんなも休日だからちょっと人が多いです、、
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 それからフォロワーさんオススメのワッフル屋さんへ。
 焼きたてで美味しかったけどかなりやわらかめだったので、硬いワッフルが好きな人は微妙かも。


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 次はネットでオススメしてたジェラート屋さんへ。美味しい。
 間違いなく美味しいけど、都市値段な気がする。おいしい。

 ジェラート屋さんは港のそばのお店がたくさんあるところにあって、そこには国立博物館もあった。
 絶対行くべきってみんなが言うから行く予定だけど、この2時間制限のなかでは回れないので次に回します。


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 そこからはのんびり町歩き。
 同じく大都市のオークランドよりずっと好きかも。


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 イメージとしては横浜に原宿や青山と千代田区を合わせて2で割った感じ……?
 ここがニュージーランドの政治と文化の中心なんだなってちゃんと感じられる場所。
 オークランドはただ都会っていう感じだったけど、ウェリントンには文化がたくさんある気がしました……個人的に。

goo.gl


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 町を歩いて、ボタニックガーデンをちょっと見たら移動です!
 日本庭園みたいな池があった。ちょうどカルガモ親子の行進が見れました。かわいい。
 こうして2時間半の急ぎ足ウェリントンはおしまい!

 だけどどうしても国立博物館に行きたいので、さっき調べて見つけたウェリントンにあるもう一つの無料駐車場へ移動します。
 無料駐車場は丘の上にあるルックアウトなんだけど、なんとそこへ行く途中の道が路駐オッケーっぽかった!
 最初からこれを知っていればな〜 こういう情報こそネットに載っていて欲しい。

 中心地まで20分くらい歩かなきゃいけないけど、住宅や町を眺めながら歩くのは退屈しないので大丈夫。
 そしてついに国立博物館に到着です!
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 大きいな〜
 (写真は撮っていいところとダメなところがあったので、やめておきました。)
 ニュージーランドの自然、戦争、マオリ文化、そして芸術などのいくつものブースがあった。
 一日中歩いて足がクタクタなので、その中から自然とマオリ文化のブースにだけ行きました。
 噂通り、本当にめちゃくちゃよかった〜〜!!!
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 絶対に行くべき。これが無料ってすごい。(もちろん寄付はできる)
 展示物はもちろん休憩スポットのクオリティすらすごい。
 ただ見るだけじゃなくて体験することができる展示物もあって、本当に楽しかった。

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 それからフォロワーさんおすすめのフィッシュ&チップス屋さんへ。
 お腹が空いていないのでハーフスクープのチップスだけ頼んだけど、オススメされたのはフィッシュ&チップスだったからフィッシュも頼めばよかったな……


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 そしてそのお店があった通りがウェリントンの中でも有名なキューバストリートという通りでした。
 小さなお店がいっぱいある。
 ただ日曜日なのともう6時だからか結構閉まってた。

 そして疲れが限界に達しているので退散しました……
 ウェリントンといえばカフェなのにコーヒーを飲まなかったことには後で気がつきました。

 (絶対半日で回る場所じゃないです)

 でも、前は運転が怖すぎて1ミリ足りとも寄らなかったこの場所に来れただけ自分を褒めよう。
 がんばった!

 行こうと思っていたキャンプ場のオープン時間に間に合わず、結局そこから1時間半離れた場所へ。
 そこまでにあった町をすっ飛ばしてしまったのがちょっと悔しい。
 なぜなら私は全く同じことを8ヶ月前にしているから……

 そう、ついに外周だけだけどニュージーランド北島一周できたんです!!!!!

 8ヶ月前に通ったのと同じ道を通って同じキャンプ場へ。感慨深すぎる……

 一つ違うのは、前の私は運転に自信がなさすぎてウェリントンをすっ飛ばしたけど、今回の私はウェリントンを急足ながらも味わえたこと。
 本当は三日くらい滞在したかった。
 映画館行きたかった。きっとまた来る。

 

〜気になっていたけどスルーしたところ〜
 今回は町を楽しみたかったので自然や史跡系はすっ飛ばしました。
 時間がもう少しあったら、後一日いれたら遊びに行きたかったところ。

 

 1時間半の道のりは長かったど、妹と電話してたらあっという間でした。ありがたいな〜
 そうして辿り着いた久しぶりのキャンプ場。トイレの汚さは相変わらず。

 到着した頃には真っ暗だったので、すぐ寝ました。
 今日は何十キロあるいたんだろう、本当に疲れた〜……

 いや本当、無理にでもウェリントン一泊するべきだったかな〜……
 すっ飛ばした1時間半の間にあったいくつもの場所も気になっている。

 まあいっか、きっといつかまた来るか!

 

【北島一周】しましま灯台とお昼寝アザラシ【60日目】

 色々なウォーキングトラックがある場所の入り口で寝たから、朝起きたら早速お散歩。
 朝日に合わせて歩きたかったんだけど、起きた時間が遅くてちょっと間に合わなかったみたい。


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 昨日と同じように、森が綺麗に色づいていくのを見ながら歩きます。
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 歩いたのは「Rocky lookout Waking Track」という行って帰って4kmの簡単な山登りコース。
 この文字を見た時ね、ふと頭に「ロッキー山脈」っていう言葉が浮かんだの。
 それで何も考えず、多分雪山の山脈が見られるいい展望台があるんだろうな〜っていう気持ちで歩いてみました。

 そうしたら、そういうことじゃなかったらしい。
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 Rocky、って、ただ、岩ってことか!

 綺麗な雪山景色を(勝手に)楽しみにしながら歩いていたので(勝手に)残念でした。
 一応見晴台なので、遠くの景色も見えましたが曇っていたのであんまりでした。
 晴れていたら何が見えたんだろうな〜

 簡単に朝ごはんを済ませて出発。
 まず最初に通り過ぎたのはグレイタウンっていうとってもかわいい町。
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 今日の予定を決めるために図書館に行って、前のベンチでWiFiを拝借。予定を考えたりFacebookと睨めっこしたり。
 実は数日前からFacebookでグラ子を売りに出しているんだけど、何の反応もなくてちょっと焦っているんです。
 ちゃんと売れるかなあ。売れるといいなあ……
 気になってたお店はコロナで閉まっていたけど、土曜日の朝っていうこともあってかカフェが賑わっていて楽しかったな。

 昨日に引き続いて今日もいい灯台がちょっと先に(83km…)あったので、今日はそこにいく日にします。
 毎日移動距離がすごすぎて疲れちゃうよ……
 わたしは今内陸を進んでいるんだけど、灯台は海の方向にあるから一度海沿いまで走らなきゃいけないんだよね……
 頑張って進みます。

 灯台に向かう途中、ピナクルズがあった。
 ピナクルズって日本語でなんていうんだろう? と思って調べたら、尖った岩とか峰っていう意味らしい。そのまんまだ。
 行って帰って1時間〜3時間、好きに歩けるいいコース。


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 わたしはまずピナクルズを上から見る上の展望台に行きました。
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 そしてカメラを忘れました……残念。
 ipadは持っていたから写真が撮れたけど、GR2の感じとは全然違うなあ。のっぺりしていて、壮大さが伝わりにくい。

 個人的にはピナクルズの下を歩くコースの方が楽しかったです。
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 ちょっと曇っていたのが残念だけど、それにしてもとっても綺麗! 大きい! すごい。


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 ここはロード・オブ・ザ・リングのロケ地でもあるんだって。みたことないので感動が薄い、みてくればよかったな。

 実はこの場所を歩く前、エントランスで知らない女の子に声をかけられた。
 トイレに行っている間に友だちがいなくなっちゃったんだって。そんなことある……? 
 車はまだあるから多分先にいっちゃったんだと思うんだけどどうしたらいいか分からない、ってすごく不安そうだった。アフリカかインドかネパールっぽい女の子。
 当然電波はないから連絡も取れない。
 拙い英語で会話をしていると突然、「もしかして日本人ですか?」と急に日本語で言われた。
 突然のことにびっくりして、「Yes,Japanese、です」とヘンテコな返しをする。
「あ〜そうか……Anyway,I'm thinking that…」
 一瞬の日本語は何だったんだ……?

 結局、ループトラックの左側をわたしが、反対側をその子が進んで探すことにしました。
 友だちを見つけたらその子が探していたことと展望台で待っていることを伝えるということを約束して。

 なのに結局、わたしはその友だちどころかその子にもその後会えなかったんです!
 歩くまで気がつかなかったんだけど、このトラックはループトラック+ワンウェイトラックだったから、タイミングによっては完全にすれ違っちゃう可能性があるみたい。

 あの子は結局友だちに会えたのかしら。
 わたしのスマホに残されたのは、その子の写真と友達の写真だけ。
 無事に会えていたらいいなあ。
 その子の名前はソウニャ。可愛い名前だったなあ。

 ピナクルズを超えると、景色がさらによくなる。
 ドライブしているだけでめちゃくちゃ楽しい場所だな〜
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 そうしてついに灯台へ
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 車を走らせていると現れたのは赤と白のシマシマが可愛い灯台
 ここへいくためには253段の階段を登らなくちゃいけない。めちゃくちゃ狭いので人がごった返しているし何より風が強い。
 譲ったり譲られたり風に煽られたり、ゆっくり進んでついにたどり着きました。
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 大きくて横画面に入りきらない!

 階段には常に人がいて、登ったり降りたりを繰り返しているので階段から撮るわけにも行かないし……写真は下手くそでした。


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 でもここから見る景色が本当に綺麗だったんだ〜


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 灯台もきれい、かわいい。


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 風がすごすぎて、みんな笑ってた。
 もう少し風がなければしばらくいたかったな。

 灯台の駐車場から歩ける散歩道もあったけど、風に負けて断念。
 少し先にのんびりできそうな場所(自然保護区の駐車場)があったので車を止めて、ガッタガッタゴットゴット揺れる車の中でお絵かきをしていました。

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 わたし的にはただの海沿いの広いところだったんだけど、やけに人が多いので何かの観光名所なのかな? 風は相変わらずやばいけど、気になって外へ。
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 大きな岩場があってきれいだからかな……?
 みんなはただ岩と海を楽しんでいるのかな……?

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 ……

 違う、ここシールコロニーだ!!!!
 (シール、ずっとアシカだと思っていたんですけどアザラシのことでした)
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 そんなお昼寝している猫みたいに……かわいいなあ。
 何の看板もなかったから気がつかなかった。
 しかもわたしはちょっと人気のない岩場を散歩していたから、かなり隠れスポットに来てしまったらしい。
 警戒心薄いなあ。
 かわいかった。


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 町まで戻れば無料キャンプ場があるので、夕方ごろ町には戻りました。
 毎日200km越えの移動が続いている……グラ子いつもありがとう……

 

 今日のキャンプ場は川沿いのいいキャンプ場だそうです! 火を焚ける場所もあった。でも相変わらず風が強いのと小雨が降っていることもあって、ご飯を作ったら車に篭っちゃいました……
 最近はキャンプ場でのんびり、っていうよりも車でのんびりって感じだなあ。
 それが安心、幸せなんだからまあいっか。

【北島一周】雪どけの朝、灯台の夕方【59日目】

 目覚ましのなる三十分前、四時にはちゃんと目が覚めた。 

 朝日の時間を調べてくるのを忘れたけど、六時半につけば間に合うはず。
 チョコバー二本と水とカメラだけ持って車を後にする。
ipad目覚ましを止め忘れたので、きっとしばらく車の中で鳴り響いていたんだろうなあ……)

 トーチを持ってきたものの、真っ暗すぎてトラックの入り口がどこだかわからない。
 入り口までは牧場を歩いて行かなければいけないんだけど、ポールも立っていなくてわかりづらかった〜……
 あと、光を向けると暗闇の中で羊たちの目が光ってめちゃくちゃに怖かった。いーっぱいいるんだもの。
 なんとか入り口にたどり着き、暗闇の中二時間の山登りがスタートです!

 そうして歩き出すこと15分。
 困ったことに、早速、歩くことにめちゃくちゃ飽きてしまった……
 まだ約2時間もあるのに!
 せめて音楽でもあればなあ。スマホがないと音楽やラジオが聞けないのがちょっと寂しいよな。
 真っ暗の中、風の音だけ聴きながら2時間ひたすら登り道っていうのは結構しんどいものがあるのです。修行みたいだった。

 スマホがないから地図もなくて、道に標識も特にないから、この登り道があとどれくらい続くのかもわからない。とにかくただただ歩く。
 そうして歩き始めること45分くらいで、急に視界に白いものが見えた。
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 えっ、あっ雪だ! 雪の残りがある!
 やっぱり標高高いから、まだ雪も残ってるんだな〜
 久しぶりに雪に触って、ちょっと楽しくなって、数分後には思わず立ち止まってしまった。
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 雪が残っているどころか普通に雪山じゃん……

 まだまだ続く登り道、残りは約1時間。

 昨日頑張って登山靴を取りに戻ってよかったな……普通の靴だったら厳しかった。
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 歩き始めて1時間半くらいで、少し空が赤くなってきた。
 暇すぎて、飽きすぎてどうにかなっちゃいそうだったけど、明るくなってくると嬉しくて自然と足も早くなる。

 滑らないように気をつけながら、登って、登って、登って……

 ふいに視界が開けた。
 あ、たどり着いたかな? と思った瞬間、ぐるりと後ろを振り返って息をのんだ。 
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 そこにあったのは、ずっと恋い焦がれていた雪山。

 うわ〜〜〜、えっ、わ〜!

 雪山だ〜〜!!

 

 凍えそうな風がびゅうびゅう吹くなか、嬉しくていっぱい写真を撮る。

 雪山だ〜〜、本当にきれい、大好き!

 そこには本当だったら泊まる予定だったハットもあった。
 日の出まではまだ時間がありそうだからどこかで風を凌ぎたい。
 だけどきっとみんな寝ているだろうからハットにお邪魔するのは……と思ったので、薪小屋で待機することにしました。f:id:noca_m:20201011211722j:image
 iPadも携帯もメモ帳も何もないから、本当にすることがない。
 ただじっと明るくなっていく空を見るだけ。
 風の音を聞くだけ。
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 時々小屋から出て、少しずつ明るくなっていく雪山を見る。
 ハットの煙突から煙が出始めて、みんなが起き始めたことを知る。
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 そうして訪れた日の出は、本当にきれいだった。

 真っ暗な雪山を二時間登って、そのあと数十分じっと待ったからかなあ。

 本当に、美しさでいっぱいだった。


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 寒くてどうにかなりそうだったので、7時になる少し前には退散。
 くるときは真っ暗だった道。今度はオレンジ色になっていた。
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 雪の白色と、森の茶色と合わさって本当にきれい……
 時間が経つに連れて、光はオレンジ色から黄色へと変化していく。


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 それに合わせて森の色も変わっていく。歩くのが楽しくてしょうがない。きれいだ〜〜!
 雪道を過ぎると、歩きやすさとあとちょっとで駐車場に戻れるということに嬉しくなってつい小走りになってしまう。


 来る時には真っ暗で何も分からなかった道を通って駐車場へ戻ります!


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 4時半に出発して、8時半に車につきました!
 歩いていた時間は結局3時間ちょっとだったかな……?
 超良かったです。誰かと一緒だったら4時間の道中ももう少し楽しめたかもな〜……

 山歩きは満足したけど、近くにもブッシュウォークがあったので寄ってみることにしました。


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 いい森だな〜! 鳥たちの声しか聞こえない。
 空気が澄んでいて、歩いていて気持ちの良いいい森でした。
 山歩きをしていた時はなんとなく急いでいたんだけど(上りがしんどくて早く終わらせたい、長時間歩きに飽きて早く帰りたい、という気持ちでね……)

 小さな森はただ楽しみながら歩けるからいいな。
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 緑も鳥の声も全てきれい。晴れていて嬉しいな。

 早朝から動いているから、山登りとブッシュウォークを終えてもまだお昼。
 何しようかな〜、どこまで進もうかな〜、一昨日一日ロスして時間もないからなあと悩みつつ。
 だらだら進んで、W-iFiのある町に来ました。
 そしてびっくりしました。
 はじめてくる町のはずなのに、めちゃくちゃ見覚えがある……??

 

 この隣町「パーマストンノース」には滞在したことがあるけど、こんな小さな町に来たっけ???
 そういえば一度だけ、WiFiを使いにこの場所に来たことがある気がする……、8ヶ月前に!
 そして思い出しました。
 8ヶ月前、南島から北島に到着して一週間くらいの時にこの場所に来たことがあった、そういえば。
 WWOOF先に行く前にここで、この同じ駐車場でWiFiを使ったことがあったんだった!
 ついにそういう場所に来ちゃったか〜〜
 いろんなところ行って、たくさん遊んで。もうすぐ一周だなあ。

 この辺に安くて美味しいアイスクリーム屋さんがあるらしいのでそこに行くことに。
 八百屋さんでちょっと野菜を買って、それから隣のアイスクリーム屋さんへ。
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 果物とアイスをその場で混ぜて作ってくれるリアルアイスクリームです。
 $4.5でこの大きさは凄すぎる……! しかも美味しい。嬉しい。
 いつもストロベリーばかり食べているので、今日はボイズンベリーにしました。めちゃくちゃ美味しい。毎日食べたい。

 さて、ここからどうしよう。
 この町のすぐ隣には前にも泊まったフリーダムキャンプ場があるけど、まだお昼。
 とはいえこの街でしたいことも特にないから、うーん、進もうかなあ……

 ということでさらに次の町へ。ワイラパパで一番大きな町、マスタートンです!
 街でしたいことはないけど、図書館には寄りたい。
 でもここの図書館、珍しくWiFiに制限がありました……しょうがないね。
 お仕事を少しだけしたら退散です。

 町の中に気になるところはなかったけど、きれいな湖があったので寄ることにしました。
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 目当ては湖なんだけど、でもね、もう一つ大きな目的があって……
 なんとこの湖付きの公園、ホットシャワーが無料なんです!

 無料のホットシャワーはこの一年間で初めて見ました。
 めちゃくちゃ嬉しい。最高。やった〜。

 シャワーを浴びてさっぱりしたので灯台に行くことにしました。

 灯台までの道は1時間、65km。ちょっと長いけど今日はダウンロードしていたラジオがあるから大丈夫。
 運転に集中しながら楽しめるラジオが大好きだ〜

 オードリーANNが今日のお供です。

 

 道の途中にちょっと気になっていた散歩道があったけど、メンテナンスでトラックが閉じてました。
 (今日はかなり歩いているから、どうせ行かなかったかも)

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 そうして走ること一時間、海辺の灯台にたどり着きました。
 ここの駐車場にはセルフコンテインカーだったら泊まれるみたい。いいな〜
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 それにしても、とってもいい灯台だ。
 灯台はもちろん周りの空気もとてもいい。
 ぽっかり広くて、どこまでも続いている空と海があって、ちらほら人もいて、最高だ。


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 灯台歩きは数十分。
 浜辺を歩いて、灯台まで階段を登って、ぐるっと回ってまた帰ってくるいい道。
 少しずつ近づいてくる灯台がきれい。
 どこから見ても絵になる景色、全てがきれい!

 灯台歩きを終えた後は、少し離れた別の場所でのんびりしました。灯台近くはちょっと混んでたので。
 ご飯を作って食べながら絵を描いたり、動画をみたり。
 いっぱい歩いた後ののんびりって気持ちがいい。
 本当に、今日は朝からいっぱい動いてるな〜
 グラ子も私も頑張ってる。頑張ってるけど楽しめている! いい日だな。

 もう一つ、大きな岩? 丘を登るトラックもあったけど、登りが大変そうなのでやめました。急な山登りは今日の朝の登山によってもう満足しているので……

 ここには泊まる場所がないのでまた1時間のドライブをして町に戻り、近くにあったキャンプ場に泊まります。
 山登りトラックの入り口になるキャンプ場で、いくつものウォーキングコースやトラックがあった。
 明日の朝、どれか一つに登りたいな〜

 今日の運転時間は約5時間、移動距離は333km。
 いろんなところに行って疲れました。おやすみなさい!

【北島一周】登山はや〜めた【58日目】

 セルフコンテインカー専用のキャンプ場でこっそり迎えた朝。
 朝日を見るために、靴を忘れた駐車場に戻って朝日を眺めました。きれいだ。


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 夕方に登山をして昨日のリベンジをする、ということ以外には今日の予定が何もないので、とりあえず街に戻って図書館へ。
 時間があるので町をぶらぶら散歩してみたりしつつ、とにかく時間をつぶします。


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 昨日は全然まわらなかったけど、きれいな町! 
 ヘイスティングというこの街は、ネイピアと双子の町って呼ばれているみたい。
  ネイピアはきれいな市って感じだったけど、こっちはかわいい町っていう印象。
 私はこっちの方が好きかもなあ。なんか安心する。


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 街の中心地には人がいっぱい。
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 さらに時計台と線路があって、その両脇に噴水があった!
 面白いしきれいだ〜
 電車が通る時は噴水の間を通り抜けるんだって。なんか楽しいなあ。

 平日なのに人も多い。若い子が多いのはどうしてだろう。

 ぶらぶら歩いて、お昼過ぎ。
 せっかくだから昨日はすっ飛ばしちゃった公園に行ってみることにする。
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 辿り着いたのは湿地帯の公園。
 大きな池に歩道が作られていて歩けるいいところ。
 植物がほとんど枯れているのが色合い的にきれい。


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 朝は雲も多かったけど、いつの間にかめちゃくちゃに晴れていて暑いくらいだ。

 この暑さではこの間買った牛乳があっという間にやばくなりそうなのでホットケーキを作っておいた。
 いっぱい作って好きな時に食べよ〜って思ってるんだけど、気づくとなくなっているんだよね……
 今回はとっておけますように。

 お散歩して、のんびり料理をして、またドライブ再開。
 昨日通った時に可愛いな〜って思った小さい町へ行って、また図書館でしばらく過ごしていました。
 それから久しぶりに妹と電話をして、そうしたら二時間くらいあっという間に経っちゃった。
 図書館はもちろんいいんだけど、周りの小さな公園やオプショップ、カフェも全部可愛くて楽しい町だったなあ。

 もう少しだけ電波を使う用事があったのでしばらく滞在して、用事が終わった瞬間に街から脱出です。
(ちなみにその用事とは、お仕事のリツイートです〜〜頑張って描いた漫画なのでみてね)

 そこから山小屋兼トラックの入り口までは約1時間。
 思ったよりも曇っているよ???
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 これで明日の朝は本当に晴れるのかしら……と不安になりながら進みます。
 駐車場には今日もたくさんの羊〜

 そして昨日と違って車もたくさんびっくり。
 これは、この数だけハットに人がいるってこと……???
 いくつかハットがあるとしてもかなりの人がいるよ……??????

 かなり迷った挙句、今日山登りして山小屋に一泊して朝日を見る計画はやめることにしました!!!
 人がいるハットでゆっくりはできない!
 私はゆっくりしたい!
 グラ子と一緒に過ごす夜の方がずっと平穏で楽しい!!
 キッチンもマットレスもある快適なハットよりも、いつも一緒のグラ子と過ごす夜にします!
 登山はや〜めた!!

 これがインドア&大勢の人が苦手なわたしの過ごし方です〜〜〜〜〜

 ノーキャンピングのサインはないけど、キャンプしてOKな標識もないので、簡単に料理をしたらあとはじっと車の中に篭ります。
 お供はたくさん保存してきた東海オンエアの動画です。
 頑張らない毎日は楽ちんでいいな〜

【北島一周】あっちへ行ってこっちへ行って最初に戻って【57日目】

 早起きして、朝日がきれいだと噂の丘にやってきました。

 ただうっかり駐車場で待機しすぎて見逃しちゃった。
 しかも曇りだ……まあいっか!
 私は頂上まで車で登ったけど、途中に止めて歩いている人も多かった。
 道が結構狭かったので、混んでいるときには絶対運転したくないな……

 それから「世界最大のカツオドリコロニー&めちゃくちゃ綺麗な場所」ケープキドナッパーズへ行くことにしました。
 この辺のおすすめは何? って三人の旅人に聞いたらみんながここだって言ったの。
 干潮の間しか歩けない浜辺を歩いて丘を登るんだって。
 しかも行って帰って5時間!!! 
 一人で5時間はきついけど、綺麗な景色に興味があるので頑張ります。
 このハイキングは満潮後3時間経ってからじゃないと出発できない。
 だけど干潮になってから歩き出すと、帰り道が海に沈んじゃう。というちょっと緊張する散歩道です。
 アグネスとベンは満潮になりかけて大変だったらしい。
 道がなくなって、岩場を登りながら帰ったら一回滑って海に落ちちゃったんだって……だから誰かと行きなって言ってた。
 でも結局一人で行きました。
 一応遠くの方に先を歩く人がいたから、何かあっても大丈夫。
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 駐車場に車を止めて道路をしばらく歩き、浜辺へ。
 割と曇っていることもあって景色は普通。とにかくただただ浜辺を歩きます。開始1時間くらいでめちゃくちゃ飽きた。
 途中、小さなカツオドリコロニーがあった。
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 1時間半くらい歩いたあたりで、海を歩かないと渡れない場所に行きました。
 もう干潮なのにまだ波があるのか……仕方がないな……と足首まで濡らしながら海を歩いていると、岩場近くの穴にストンと落ちました。
 びっくりした〜〜〜!
 一気に腰まで落ちた。
 そんなに大きな穴じゃなくて良かった、、、!
 パンツまでびしょびしょ。
 びっくりしたけど、あまりに「ストン」と穴に落ちたので面白くて笑っちゃった。
 岩周りには穴があるのね……気をつけよう。

 しかも、波が引くまで数分までば普通に浜辺を歩けたってことがわかりました。
 あれ〜

 ズボンもパンツもびしょびしょなので、絞って乾かしながら歩きます。
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 そして歩くこと約2時間、ついに丘登りにたどり着いたよ〜!
 ここから30分くらいで世界最大のカツオドリコロニーにたどり着きました。
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 オークランドで見たコロニーの数倍大きいし近い! すごい! うるさい!

 実は私が行った時は、メンテナンスのために浜辺〜コロニーまでのウォーキングトラックが閉鎖中。
 とはいってもみんな柵を潜り抜けてきていていました。(私もその一人。)崖が危ないらしい。危ない崖にさえ近づかなければ普通の道だったんだけどなあ。


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 灯台は小さめだけど景色はかなり良い〜

 行って帰っての5時間は結構大変なので、バスツアーでこの場所まで来ることも可能みたい。
 私がたどり着いた時もバスツアーの人たちがちょうどたどり着いたところで割と混んでいました。

 何よりバスの人がいるから、柵を超えて向こうの景色が綺麗そうなところに行けない……(多分ここが危ない崖だから)
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 なので適当に写真を撮っておしまい。早くメンテナンスが終わって、この先に進めるようになるといいな!


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 たしかにきれいなところだけど、もう少し晴れていたらよかったな〜

 帰りの2時間半は本当に苦痛だった。暇すぎて。
 でも、どんなに退屈でも歩いていればいつかは駐車場にたどり着けるんだな〜っていうことが面白くて歩いていました。
 足を前に出すだけで、いつかは帰れる。
 この足は、この帰り道は駐車場につながっていて、そしてその先の日本にもつながっているんだなあって。
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 頑張って歩いていると、少しずつ空が晴れてきて景色が良くなってきた。
 長い5時間だったけどいい運動だったし楽しかったな〜


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 あと、シールがいたのも楽しかった。
 しかもかなり至近距離。
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 実は行きの時にも会ったんだけど、その時は全く気が付かずに横を通り過ぎちゃったのだ、
 そうしたらいきなり犬みたいに吠えられて、何々⁉︎ ってびっくりして慌てている間に海に逃げてっちゃったんだったな。
 帰りのこの子はただ堂々と日向ぼっこをしている子でした。
 ところでシールってなんだろう、アシカかな……?

 

 朝の早い時間から始めたので、少し時間がある。
 一度ヘイスティングまで戻って、図書館に寄って……図書館大好き人間なのでつい時間を忘れて滞在してしまいました。
 やばい!
 今日はこの後登山をして山小屋に泊まる予定なのに、もう夕方になってしまった!
 急いで帰り支度をして、でもちょっとどうしても気になるお店があったから買い物。
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 めちゃくちゃいいオーガニックショップでした。
 品揃えがいいしスタッフもいいし野菜が安い。大好き。

 それから慌てて登山先へ。
 意外と道のりが長く一時間半くらいかかっちゃって、たどり着いた頃にはもう夕方5時半……
 トラックの入り口までに牧場を通り抜けなくちゃいけなくて、ゲートが三つもあったんです。


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 でもね、ある地点から急に景色が変わって雪山が見えたの!
 雪山が見たいな〜ってずっと思っていたこの冬だったから、本当に嬉しかった。
 雪山は登りたくないけど、ずっと見ていたい。きれいなんだよな〜

 たくさんの羊をかき分けながら、なんとか駐車場に到着。
 ここから二時間歩いて山小屋に行くんだけど、二時間後には7時半ってことかあ。
 本当に日が落ちちゃう前に急いで登るぞ〜

 ……

 と思ったら、車に積んであったはずの登山靴がない。
 え!? とびっくりするのと同時に思い出した。
 濡れていたから車の下に置いて乾かしてたんだった、そしてそのまま忘れて置いてきちゃったんだ、ケープキドナッパーズに!!
 5時間以上前に!

 これはやばい。
 この山くらいなら長靴で行けるかもしれないけど割と危険だし、っていうかこの後トンガリロ国立公園の登山をする予定だから絶対必要だし、何よりなくしたものを簡単には諦めたくない。
 この一年でかなり色々なくしているんだもの。ものを大事にする人になろうって決めたんだもの。
 ここまで約一年以上一緒にいろんな山を歩いてきた登山靴、諦めちゃダメだ!

 ということでここまで走ってきた道のり111km、時間にして1h45min、逆戻りすることにしました!!!

 置いてきちゃったのはお昼ごろだから、今から戻ったところであるかは分からない。
 親切な人がどこかに届けてくれていたらまだいい。
 でも盗まれちゃっている可能性も大いにある。
 だけど、なんにしろ戻って確かめないと。

 登山する気満々だったけど、一転してどきどきしながらきた道を引き返すことにしました。
 ガソリン代と排気ガス放出に心が痛む。でもしょうがない。
 財布と地球、ごめんなさい。

 時速100kmですっ飛ばして1h45min、どきどきしながら駐車場へ。
 するとそこには、
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 あった〜〜〜〜〜〜!!!!
 しかも丁寧に揃えて置かれてる! 車の下に置いちゃってたのに、誰かが移動してくれている!!!!!

 優しい……嬉しい……ありがたい…
 ニュージーランドは日本よりも治安が良くないって言われているけど、私はやっぱりそうは思えない。ありがたい。
 なくしもの、今回も戻ってきた。 よかった〜〜〜!
 出発するときにはちゃんと確認しなきゃ。
 何度も思っているのに忘れていた。今度こそ。

  時刻はすでに8時頃。もう真っ暗になっていて、どうしよう。
 近くに私が泊まれるフリーダムキャンプ場はなくて、有料サイトだけ。
 だけど有料のところもこの時間帯だと泊まれるか分からない……

 ということで久しぶりにグレーゾーンの夜です。
 セルフコンテインカー(認可された車)しか泊まれないフリーダムキャンプ場の隅っこに、こっそり泊めて寝させてもらいました。
 ごめんなさい、でもトイレも歯磨きも済ませてきたから、一晩寝るだけだから……

 想定外のロングドライブをしてしまったけど、とにかく登山靴があってよかった。
 本当に、本当に良かった! 大事にします。

【北島一周】アール・デコの町ネイピアへ【56日目】

 羊がたくさんいる湖キャンプ場で起きた。
 朝日が見たかったんだけど、山の間にあって見えない。
 このキャンプ場には登山コースや散歩コースがいくつかあるから、もう少し早く起きていれば山頂狙えたな〜

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 少しだけお散歩して羊を眺めたらちょっと移動。
 ピクニックエリアがとっても広い湖だったので、日の当たる気持ちのいい場所に車を止めてまたちょっとお散歩したり、のんびりしました。


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 朝の湖ってすんでいて綺麗。空の色に似合ういい湖だなあ。
 朝から早速ピクニックに来ている老夫婦がいたり、湖で遊ぶために船を引き連れてやってくる人がいたり。

 少しずつにぎやかになってきた湖にさよならをして、今日の目的地となる大きな町「ネイピア(Napier)」に向かいます。

 途中、滝が見える散歩コースがあったので寄り道。

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 緑いっぱいのいい散歩道を過ぎて滝へ。


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 一つ目の滝はとても良かった。
 二つ目の滝は登りがすごくきつくて大変なわりに、そんなにヒットしない滝でした。晴れていたらいいのかな?
 昨日の滝が良すぎたからなあ……

 ネイピアに近づくにつれ、ブドウやリンゴ農園が増えてきた。
 だからかこの間ワイカレモアナで会った人たちみたいに、果樹園が多いこのあたり働くワーホリの人はとっても多い。

 ニュージーランドのワーキングホリデービザは認可された農園で3ヶ月働くとビザが3ヶ月のびるので、農園で働くことを選択する人が多いのです。
 さらに先日政府から発表があって、今現在ワーキングホリデービザを持っている人たちには追加で6ヶ月の季節労働者ビザが発行されることになった。
 カフェとかレストランでは働けないけど、農園では働くことができるらしい。
 コロナの影響でニュージーランドに来る人が減って、ワーホリ勢がみんな帰国していく中でやっと取られた処置。
 農園はそれくらいワーホリ勢に頼っていたんだね……

 風が強くなってきた。
 ネイピアは目と鼻の先、というところで見晴らしのいい丘に登ります。


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 あれがネイピアか〜……な???
 風が強すぎてすぐに断念。ゆっくり前に進むのがやっと、くらいの風だったんです……
 あと、カメラを車に置き忘れちゃったのでiPadで写真を撮ったら、景色の良さがいまいち伝わらなくてちょっとかなしい。

 とういうことでネイピアです! 
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 市の中心地の駐車場はお金がかかる。
 少し先に行っても2時間制限なので、相変わらず車を停める場所に困ります……(結局2時間制限のところに4時間くらい停めました。最近やっと、どこならだめでどこなら行けるかがなんとなく分かってきた)
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 彷徨っている間にサーカスを見つけた。すごいな。

 車を止めて街歩き。
 かなり大きな市みたいだけど、一つ前の大きな市「ギズボーン」より好きかも。


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 道も公園もしっかり整備されていて、街並みがとってもきれい。


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 海沿いに広がる、長くてきれいな公園。
 道の隅にはコミュニティガーデン。
 お店も多い町(というか市?)なのに、ゆったりした空気が流れていていいな〜


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 街の中にぽつんとある、オールドファッション的な小さなドーナッツ屋さんを見つけた。
 注文すると揚げてくれる、出来立てあつあつのドーナッツは5個で5ドル! 安い…
 とってもやわらかいシナモンシュガードーナッツは、やわらかすぎてびっくりするくらいだった。
 ドーナッツの形をしているけれど、ドーナッツじゃないみたいに。
 若い子グループがやってきていて、みんなで割り勘してた。
 いいな〜 わたしも誰かに半分あげたい。
 熱々のうちに食べたいから頑張るけど、一人で5個食べるのは結構大変…… 
 美味しかった〜


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 ネイピアはアールデコの町並みが有名だそうだ。
 「アールデコ」が綺麗、と聞いていたけど最初はよく分かってなかった。
 アールデコはどれだ?? って探して、歩きまわって、ふと遠くから眺めたら、今まで歩いてきた道がアールデコの町並みだった。(んだと思う)
 アール・デコフェスティバルっていうお祭りの日はすごいみたい!
 下はみんなお店になっちゃってるから、下ばかりみてたら気づけなかったよ〜
 パステルカラーのかわいい建物が続いてた。
 アール・デコアール・デコ……アール・デコってなんだ????
 アール・デコ1920年代に流行った装飾のことらしい。
 ネイピアは1931年の震災からの復興にあたってアール・デコ様式を採用したんだって。
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 海沿いに立ち並ぶかわいい家もあったな。
 図書館もかわいかったし、壁画も多い。(でも充電スポットが少なかった)

 ネイピアはきれいな街だよ! ってみんなが言っていた通りだなあ。
 ただ、街で何をしたらいいのかいまいち分からない。
 欲しいものもないし、お土産はまだ買いたくないし、一人で五つのドーナツ食べたら満腹になっちゃったし。
 ただ歩いていたら1時間くらいで周りきっちゃった。
 というか、風が強すぎて外にいるだけで疲れちゃう。そのくらいの風だったんです……

 ふと通りがかった道の奥で、ストリートアーティストが壁画を描いていた。
 いつもなら通りすぎるけど、あまりに暇だったので見物する。
 すると、もう一人見物していたおじちゃんに声をかけられた。
 そして話しているうちに、ネイピア案内をしてくれることに。
 絵が好きならいいギャラリーがあるよ、と言って連れて行ってくれた。
 わたしは絵を描くのや時々美術館へ行くことは好きだけど、正直ニュージーランドの街のギャラリーにはあまり興味がない。だけどせっかくなら……とついていった。
 難しいんだよなあ、現代アートやファインアート。
 難しいっていうかよくわからない。
 色の重なり合いが好きだなって思うことはあっても、なかなか心にヒットしない。
 その中でも、さっき壁画を描いていた人の絵はとてもよかった。
 その人の絵もギャラリーにいくつかあって、それを見ていた時は楽しかったな。

 絵描きのオーナーとも少しお話ししました。
 ニュージーランドで一番いいギャラリーだから紹介しといて! って言ってました。はい。

 案内してくれた彼も絵を描くことが好きらしい。(名前忘れちゃった…)
 アパートの壁に絵を描いたから見においで! すぐ近くだから! と言われてついていくことにした。
 本当にすぐそばのアパートにつき、玄関を横切り、エレベーターにのり、そこでふと気づいた。
(アパートの壁って、外壁じゃなくて自分の家の壁ってことか……!!!!!!!!!)
 やってしまった。
 出会って1時間足らずのおじちゃんの家にのこのこ遊びに行くなんて。
 この人はいい人そうだけど、わたしは運がいいから大丈夫だと思うけど……次からはもっと気をつけなきゃなあ。

 もちろん彼は本当に絵が好きなだけのいい人でした。
 家に入って、日本のものが多くて驚いた。
 彼の元奥さんは日本人だそうだ。息子もいて、浜松にすんでいるらしい。
 なるほどね〜、それは日本人にやさしいわけだ。


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 壁画を見せてくれた。
 精神の部分を大切にしている人なんだあ。紫が多いのは、赤と青の中間だからなんだって。対立している政治の色、赤と青。どちらにつくでもなく混ぜ合わせて受け止める紫。
 絵へのこだわりが強く、たくさん話してくれた。
 そして人の絵にも関心がある人で、家の中は小さなギャラリーみたい。

 絵や小物がいっぱいあって楽しかった。 
 もうちょっといなよって引き止められたけど、夕方になったので帰ることにする。
 後30分で閉まるけど図書館でちょっとでも充電したいし……と適当な言い訳をして。(もちろん本当)

 ハグをして別れて、一応図書館へ。
 ……入ったはいいもののあと15分くらいみたいだから、結局考えた末にやめることにした。
 すると後ろから声をかけられる。
 さっきのおじちゃんが、Wi-Fiも充電もうちならできるからやっぱりおいでよ! って言いながらこっちにやってきた。
 やさしい、本当にただやさしいだけなんだろうけどごめんなさい!!
 出会ったばかりの知らないおじちゃんの家に夜行くのはちょっと怖いです!

 今日の寝床はネイピアの町からすぐの駐車場。
 飲み水とトイレとゴミ箱があってありがたい。海のすぐ隣だから海もきれいで嬉しい。

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 ネイピア、二日間くらい滞在しようかと思っていたけど、町歩きしたらもう満足しちゃったから明日は次の町に行こうかな〜

 グラ子を掃除して、売るための写真を撮りました。あと一ヶ月、売れますように!!


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 夕暮れに合わせて丘に行こうと思っていたんだけど、歩いていくにしては遠かった。そしてこの場所も思ったよりも混んでいて、一度離れたら寝床に困りそうなので諦めました。

 ちょっと残念だな〜

 何はともあれおやすみなさい。