【北島一周】大きな町は一日で周っちゃえ(タウポ湖)【63日目】
雲ひとつない、いい天気。
こういう日にトンガリロトレッキングしたいんだけどな……
まあ、ゆっくり行こうって決めたからしょうがないね。
外周を終えた今、今度は内陸を制覇するために頑張っています。
次の目的はトンガリロ国立公園にあるトレッキングコースを歩くこと!
ただ、今は雪がたくさん残るシーズン外で危険らしい。
経験のある人と一緒ならともかく、一人で行くのはめちゃくちゃ怖いので、一週間夜二泊三日のコースではなく日帰りコースだけ行くことに決めた。
少し先の街に図書館があったので、そこまで車を飛ばす。
そして改めてトンガリロ国立公園を歩くための情報を集めていると、日帰りハイキングに必須のシャトルバスが今週の金曜日まで運休していることがわかった。
雪の片付けの影響なんだって……こんなにいい天気なのに!
じゃあ急いだってどうせ関係なかったってことだなあ。
まあいっか。
ということは行くとしても金曜日。
そこまで丸々三日間あるから、せっかくだからタウポまで行っちゃおうかな。
タウポはタウポ湖の辺りにある街。
ニュージーランドで一番大きなタウポ湖については、ウェリントンの国立博物館で(なんとなく)見たばっかり。
ずっと昔の噴火でできたカルデラ湖なんだって。
前に行ったロトルアにも近くて、タウポにも温泉がいくつもあるみたい。
トンガリロ国立公園をすっ飛ばして、タウポまで約130kmの道のりをドライブします。
途中で見えた大きな雪山!
あれがトンガリロ国立公園のナウルホエ山とトンガリロ山だろうな〜
車を停めて写真を取りたかったけど、ルックアウトには人がいっぱいで停めれrませんでした。
まあこの後見れるだろうからいっか。
って思ってたのに、湖からは遠かった……さっきの方が迫力あってよかったな〜
ここがタウポ湖です。大きくて綺麗な湖。というか、何も知らないでいきなりここに連れてこられたら海だって勘違いしちゃうと思う。向こう岸も何にも見えないんだもの。
そういえばタウポ湖に来る前にあった小さな湖は歩いて一周できるみたいだったので、車を停めて一時間半のお散歩してきました。
たった一週間前にやったワイカレモアナ湖散歩と似すぎていて新鮮さがないけど、森がとにかくよかったです。
夏だったら泳げるのにな〜
タウポ湖のそばあったルックアウトに車を停めて、しばらくのんびりします。
タウポでしたいことはいくつかあるんだけど、その前に今日の寝床のチェック。
……をしたら、コロナの影響で私の車はフリーダムキャンプ場に泊まることができないってことがわかりました!
なんと……そうすると有料キャンプ場に泊まらなくちゃいけない。
だけどここはタウポ、みんながホリデーを過ごすリゾート地の一つ。
そして今はスクールホリデー中、一番安い場所でも一泊28ドル………ちょっと待って……
……
予定を変更して、一泊二日で楽しもうと思っていたタウポをなんとかしてこの午後だけで楽しむことにします!
つい先日のウェリントンを思い出す……
いくつかのルックアウトに寄ったあと、タウポの大観光名所、フカ滝へ……行こうと思ったんだけど、曲がる場所を把握しきれず通り過ぎてしまいそのまま突っ走って少し先のダムにたどり着きました。
ルックアウトもあるみたいだし歩いてみるか〜と思いながら車を停めて歩いていると、ルックアウトに思ったよりも人がいた。
しかもみんな何かを待っているみたい……
なんでだろう? と思っているとサイレンが鳴り出して、ダムの放出が始まった。
うまく写真には撮れなかったけど、凄かったです。
穏やかだった川と水たまりにドドドドドと流れ込む濁流の白。すごかったなあ……
一日に三回くらい放出があるらしい。タイミングばっちしでした。眺めも良かった。
ルックアウトは二つ。
ここと、
ここです。どちらもいい。
それから移動して今度こそフカ滝へ!
ここ、すごかった。
水が白くて青い。
自然のものとは思えない青色だけどギリギリ理解できる青色で、水量が半端なくて。
もし何かを落としたら二度と返ってこないだろうな、とか、人間が落ちたら即溺死だろうな、とか、そんなことばかり思ってしまう自然の迫力。
どでかい滝じゃないのに水量がすごすぎてそう考えざるを得ない、本当にすごい滝だったな。
タウポの大観光名所なだけあって人も多かったけど、みんなゆっくり滝を楽しんでいていい感じだったな〜
そういえばタウポはロトルアと同じく地熱地帯なので、時々硫黄の匂いがする。
ロトルアほどではないけど湯けむりも見える。
そしてやっぱり自然の温泉があります。
この綺麗な公園のど真ん中に。……?
ロトルアの自然温泉はもうちょっと野生的だったんだけど、さすがリゾート地タウポ。
こんなところに本当にあるのかな……? と訝しみながら行くと、ちゃんとありました。
入ってみたけどかなりぬるめだった。
何より人が多くてゆっくりできず、ちょっと浸かってすぐ退散。
もう少し熱いといいんだけどな〜、時期によるのかな?
あったかいエリアも少しだけで、後はかなり冷たかった。
湖自体はとても綺麗だったので、熱い日の昼間に泳ぎにきたい。
駐車場から温泉エリアまでは少し距離があるからか、芝生の上に誰かのパンツが落ちていた。
拾い上げて近くのベンチにかけると、そこにはすでに先客が。
歩く距離が長いと、みんな落としちゃうよね。
かくいう私もパンツを落としていて、車で気づいて拾いに戻った一人でした。
そうこうしているうちに時刻は6時!
3時から始まったつめこみタウポ観光ですが、ここにきてすることがなくなりました!!
お店はもうほとんど閉まっているし、観光名所は急いで回ったし。登山するには時間が足りないし。
多分タウポって、ゆっくりしにくる場所なんだろうなあ。
だから急いで回ろうと思えば回れちゃうんだ。(って言っても三つしか回ってないけど)
よくない。本当だったらそれぞれに時間をかけつつ、カフェや湖ででのんびりしながら数日を過ごすのが絶対にいいし楽しい場所だなって思いました。
実績解除のために観光名所を爆速で回ったわたしはきっと、みんなからしたら急ぎすぎでもったいないやつなんだろうなあ。
でもまあいいの。……だって泊まる場所ないんだもの、ここに。
ほとんどのお店が閉まっているストリートを歩いてタウポ湖へ向かいます。
カフェやお店はしまっているけどレストランはこれから。
湖ぞいのレストラン通りはまだまだ賑やかでした。
一人だとレストランに入る気はしなくてぐるぐる。
そういえばニュージーランドに来て一年だけど、なんだかんだ一回も入らなかったなあ。
今日はどうしようかな。
お腹がすいたから何か食べたいけどマフィンを置いているうようなカフェは閉まっているからチップスでも食べようかな……と歩いていると、いいものを見つけてしまいました。
じゃん。
じゃん!
久しぶりのバーガーです!
植物性のバーガーの広告がね、思いっきり道路に向けて貼ってあったの。
それにまんまとつられて買ってしましました。
一回お仕事で描いたことあるんだよな、バーガーキングの植物性肉の漫画。
だからいつか食べたいと思ってた。
チキン風とビーフ風があって、今回はチキン風にしてみました。
丸いバーガーだと思っていたら、細長いフッパー? っていうやつだった。
食べてびっくり、本当にお肉みたい……!
お肉みたい、っていうか肉だった。もしかして注文間違った?
って不安になりすぎてネットで調べちゃったくらい、普通に肉の食感と味だった。
自炊している時も大豆でできたソーセージとかハンバーグとか時々食べているんだけど、これは訳が違う。
もう本当に、本物のお肉みたい……
約三年ぶりにちゃんと味わう肉の味。(ではないけど)
美味しいんだけど、ちょっとどきどきしました。すごいなあ、技術。
ちなみにバーガーは湖の横にあったベンチで食べました。
夕方色になっていく空と湖を眺めながら。
夕方だけどたくさんの人が外にいて、みんなが一日の終わりを楽しんでいて。
ここにいる人たちはほとんど休日なんだろうなあ。
家族連れ、カップル、老夫婦。本当に、ゆったりとしたいい空気が流れている。
リゾート地タウポ、いい場所だったなあ。
そういえば夕日を見るのに最適だっていう場所があったな、と思い出したので車に戻ることに。
そこから急いで湖ぞいの小さな公園へ。
日は沈んじゃっていたけど、綺麗な空にはギリギリ間に合いました。
せっかくなのでグラ子と一緒に写真を撮ったよ。
実は今日は、ビザが切れるちょうど1ヶ月前。
何があっても1ヶ月後の今日にはニュージーランドを出発しなくちゃいけない。
売れても売れなくてもグラ子とお別れしなくちゃいけない。
一緒に入れるのは後1ヶ月だけなんだ、って思ったら寂しくて寂しくてしょうがなかった。
わたしの相棒、毎日一緒にいてくれる友だちのような車のおうち。
あと一歩間違えてたら死んでた……っていう状況を二度も救ってくれた、本当にいい子。(死にはしないけど大事故になりかけたことは数えきれないくらいだし)
本当だったら一緒に日本に帰りたいくらいだよ。
絶対いい人を見つけて受け継いでもらおうね。
タウポと一日にさようならをして、50km戻ったところにあるキャンプ場へ。
とりあえず今日はもう寝ます。これからのことは明日、図書館に行って考えようね〜