車中泊日記inニュージーランド

【北島一周】NZの多摩湖/トンガリロ国立公園【66日目】

 デイハイクのためのシャトルバスが運休だったため、トンガリロの周辺で三泊四日の時間潰し。その三日目です。
 図書館づけの二日間を終えて、やっとWiFiに満足したわたしは、明日歩く予定の道とは別の場所に行ってみることにしました。
 国立公園は広いからね〜〜

 データの整理をしていたら、ここにはカレンにおすすめされたいいトラックがあることに気づいたんです。
 タラナキ滝(Taranaki Falls)と、二つの湖 (Lower Lake/Upper Lake)をみることが出来る5〜6時間のトラック。
 宿泊所やiサイトしかないような小さな観光用の村の麓から出発します。
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 ファカパパビレッジ(Whakapapa village)に行く途中の景色!
 大きな山に向かってひたすら進んでいくの。ワクワクしたな〜
 綺麗。タラナキ山だけじゃなかったんだね、富士山に似ている山って……

 トラックの入り口にあった小さな駐車場に(満車だったけど無理やり)車を停めて出発です。
 満車でも諦めずに適当に停められるようになったよ……
 ここ以外のの駐車場は1時間制限だったので、どうしてもここに停めたかったのだ。
 1年前だったら歩くことすら諦めていたかも。成長したな……

 スタートです!

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 最初は平坦な道。秋色の植物が両脇ににあって綺麗。春だけど。
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 それから雪山が大きくて綺麗。
 多分この山がルアぺフ山。
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 そしてこっちが多分ナウルホエ山。
 ふたつの雪山を眺めながらのんびり歩けるの、楽しかったな〜
 今日はちょっと曇っているけど、山に雲もかかっていなくていいな〜
 (っていうか明日晴れるのかな……?)

 歩き出して1時間半弱で、最初の湖、Lower Tama Lakeにたどり着きました。

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 結構曇っているけど、それでも綺麗……
 絵みたい。雪山と、湖と、植物と。綺麗、っていうよりも美しい、っていう日本語がぴったりだ。


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 今までなだらかで歩きやすかった道が一気に変わります。
 ここまではサンダルでも来れそうだったけど、この先は登山靴じゃないとちょっと危ないかも。登りの砂利道で、登山靴でも何回も滑りました。

 そして砂利山を越えると、Upper Lakeの登場です!
 Lower Lakeから20分くらいでした。
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 どーんとそびえ立つ山と湖! 綺麗だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 フレームつけたら風景画みたい……


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  二つの湖の間に立っているので、左を見ればナウルホエ山とUpper Lake・右を見ればルアペフ山とlower Lake。
 本当に、本当に美しい場所だった。
何よりこの場所に2時間足らずで来れちゃうのが本当にすごい。
 頂上では、ちょっとだけ休憩ておやつに持ってきていたクッキーを食べました。

 同じ道を1時間少し戻って、滝との分岐点へ。
 滝を通ってループトラックを帰ります。


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 不意に景色が変わって森に入り、そこを抜けてしばらく歩くと……

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 滝だ!
 本当に滝があった!!
 周りの植物が色とりどりすぎてすごい。
 どこを見ても絵になるトラックだな〜……
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 マオリ伝説の中で、この滝はタラナキの涙とされているそう。


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 二つの山と、二つの湖。
 行って帰って約4時間(地図曰く5〜6時間)の超おすすめ最高コースでした。

 滝に来ました。多分ロードオブザリングのロケ地。(見てない)
 歩いてすぐにたどり着けるから、歩くの好きにとってはちょっと物足りないけど、綺麗な滝だった〜!

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 水量がすごくて、水の色もとても綺麗。
 滝も川もそんなに広さはないんだけど迫力があっていい感じでした。
 気軽に来れる観光地なのでちょっと人が多くて、さっと退散してしまったけど。


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 国立公園を離れて、国立公園に来ました。(?)
 トンガリロのすぐそばに「National Park」っていう名前の小さな町があったんです。
 紛らわしすぎない……?

 運転している間ずっと見てきた看板の意味がやっと分かった。
 なんで「tongariro 」って描かないでただ「National Park」って表示してあるんだろう?? って思ってたら、あれはあくまで町の名前を指していたんだな〜

 図書館もスーパーもない小さな町なんだけど、ガソリンスタンドに商店がついていた。お腹が空いたのでアップルパイを食べました〜〜
 さらにフリーWi-Fiがあったので、そこでしばらく休憩。
 しばらくっていうか結構休憩。

 夕日を狙って、この町にある良さげなトラックに行くことにしました。
 とはいってもサマータイムのおかげもあって夕日は7時ごろ。
 トラックの駐車場に車を止めて、じゃがいもを焼いて食べたりスープを作って飲んだり、とにかくのんびり過ごしたよ〜〜

 このトラックは結構長くて、いくつかのルックアウトと滝がある。
 滝まで行くと結構時間がかかるので、私は歩いて20分くらいのルックアウトまでだけ歩くことにした。
 夕日の時間にルックアウトにたどり着くためにちょっと遅めに歩き出す。

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 わかります……?
 これは絶対写真では伝わらない(しかもブレてるし)んだけど、このブッシュウォーク、めちゃくちゃいいです。
 今まで歩いてきたブッシュウォークとちょっと違う。
 常に植物のドームの中にいるみたいな感覚になる、本当に本当にいいブッシュウォークだった。 
 これだったら数時間でも歩けるな〜〜……


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 歩き出してすぐに、砂利が入った謎のバケツの大群。
 トラックの整理のためなのかな?
 次の地点まで運んで! って書いてあったから、私も一つだけ持って運びました。。かなり重かった…… 
 でもなんかこういうのいいな。みんなで整備している感じ。歩く人も手伝ってみんなで守っていく感じ。いい場所だな。


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  ルックアウトについたものの、曇っていて夕日は見えませんでした。
 それでもなおいいブッシュウォーク……
 このまま滝まで行っちゃうか迷ったけど、どんどん暗くなる中トーチなしでは危険なのでやめました。


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  歩いている時、目の前の木にフクロウが止まっているのに気がついた。
 しばらく見つめあって、それから道を案内するかのようにすう〜っと向こう側に飛んで行った。
 フクロウは、マオリ語でルル。それを教えてくれた人にもうすぐ会えるな。

 この辺には無料キャンプ場がないので、有料キャンプ場に止まるしかない。
 でももう夜の8時で、明日の朝6時前には出発。
 たった10時間、しかもご飯を食べる予定もないのでただ車を止めて眠るだけ……のために15ドルも払いたくないよ〜と思ってしまう。

 少し時間を調整して、夜9時ごろにDOCキャンプ場へ行く。
 流石にもう見回りはいないだろうな〜と思ったのに、ついた瞬間にDOCの車が見回りしているのが見えた。まじか〜〜しょうがないか〜……
 悪いことしているの分かっているのでやめました。
 はい。ちゃんとお金を払って泊まろう。

 でももしかしたら、明日の朝行く予定の駐車場で寝れるんじゃない?? だって私はデイハイクだけど、二泊三日とかで歩く人もいるんでしょう??? そういう人たちが止めている場所ならこっそり泊めて一晩くらいいけるんじゃない?? と思ったので駐車場へ。(よくやる)

 もちろんダメでした。数泊登山をする人の駐車場は別の場所でした。
 さすが国立公園の中でも一番人気のトンガリロ……甘くないかあ。

 結局四泊目、いつものフリーダムキャンプ場へ。
 もちろん適当に道に停めてグレーゾーンの夜を過ごすもできるんだけど、安心して寝たいからね……
 おやすみなさい。