【北島一周】初めての警察【8日目】
緊張しているせいか、7時前に目が覚めた。
せっかく早起きしたんだから丘まで登って朝日でも浴びようと、朝からお散歩。
空が綺麗だなあ〜! 反対側の湖も、昨日と同じくとても綺麗。
どうかいろいろなことが上手く行きますように。
毎日ずっと続けていたストレッチも今日はおやすみ。
最後にもう一度車の中を全部探した。
パスポートも免許証もクレジットカードも何もない!
オッケー!! 警察に行くぞ〜〜!
近場の警察でもよかったのかもしれないけど、もしかしたら届いているかもしれないという期待を込めて落とした地点まで戻ることにした。
距離はちょうど200キロ、車で約2時間半!
途中で一回トイレに寄っただけで、まっすぐ警察へ向かった。
落とし物は何も届いていないということを確認したあと、あらかじめ用意しておいた紙を見せた。
それ以外に、何時頃? とか住所は? 書き忘れたことへのいくつかの簡単な質問だけ受けて、あっという間に作成してくれた。
相変わらず喋りはダメダメだけど、リスニング力が少しでもついていてよかった……
担当してくれたのは50歳くらいのおばさんで、フレンドリーではなかったけど丁寧だった。
英語もゆっくり話してくれていたと思う。ありがたいなあ〜〜
15分ほどで手に入れました。
紛失じゃなくて、しっかり盗難証明書!!
これで、再発行の諸々のお金は保険会社が負担してくれるはず。
証明書を手に入れたら次は日本領事館へ電話。
……だったのに、今日は日本の祝日で休みだった。
緊急の時は緊急電話番号にかけて良いと言われたので、遠慮なくかけることにする。
事前にネットで調べていていて気になった一番面倒くさいこと、「戸籍謄本を日本から取り寄せなければいけない」ということについて。
住所がなく、書類を受け取ることができない場合はどうしたらいいんでしょうか? そう聞くとものすごく訝しむ声が聞こえた。
「どういうことですか? どこに住んでいるんですか? ワーキングホリデービザなのに働いていないんですか?」
不機嫌そうな声で立て続けに言われる。
え〜っ、そんな冷たく言わなくても……
っていうかワーキングホリデービザってやっぱり働きためのビザっていうイメージなんだなあ。
車で旅をしていることを伝えると、日本領事館に直接問い合わせないと分からないとの返答。
結局、明日にならないと色々分からないってことかあ。
気になることを図書館で色々調べてみる。
COVID-19 の影響で輸送が大変な今、どうやったら戸籍謄本を受け取れるのか。
→郵便局を使うのではなく、民間宅配業者フェデックスを使うといい。
免許証がないのに運転していて大丈夫なのか。
→さっき警察からもらった証明書が、再発行までの代わりになるとの噂。
パスポートと免許証紛失、思っていたより面倒くさい……
丸一日使って、進んだのはほんの少しだけ。
とりあえず、盗難証明書があれば運転していいってことは旅を続けても大丈夫ってことだなんだろうなあ。(噂だけど)
カードがないせいで現金を引き出せないこと、幸い日本円を何万か持っているんだけどパスポートがないから両替もできないことだけが気がかりだけど……キャンプ場って結構現金払いが多いから……
……頭が痛くなってきたので、一度頭をバカにすることにした。
スーパーに行って頭の悪いお買い物をしました。
身分証明書がないからお酒は買えない……
とにかく明日、領事館が開くのを待とう。
おそらく戸籍謄本を受け取るのに時間がかかるから、旅は続けていても大丈夫。
だけどやっぱりちゃんと確認してから動いた方がいいから、一気に方向転換してノースランド最大都市「ファンガレー」に行くことにした。
そこには無料キャンプ場や図書館があるから、もし足止めされることになってもしばらくは滞在できるから。
本日の移動距離約450km、総運転時間約5時間!!
こんなに運転したのは生まれて初めてです。
今日は観光案内所で一泊することに。
ついた頃には真っ暗で、何だかよく分かりませんでした。
途中、いつものように曲がるべき所で曲がり損ねて、気づいたらビッカビッカの紫色に光っている橋を渡ったりしてびびったけど、なんとかたどり着いた〜!
さすがノースランド最大の都市……
店も道もモニュメントも、なんかやけに色々光ってて、私はずっと運転しながら笑いっぱなしでした。疲れてて。
トイレと公園があるだけでただの駐車場だけど、無料なのがありがたいです。やったね
夜は友達と電話リベンジして(昨日電波なくてできなかったから)、さっき買ったドーナツの残りを食べて就寝。
食べている間は美味しいんだけど、化学甘味料の後味がしっかりと口に残っておいしくない……