【北島一周】詰め込みすぎて疲れる【2日目】
朝8時、すっと目が覚めた。
車を出ると向こうのほうに一台だけ車がいるのがみえた。
レア度1のヨーロピアンカップルだ。いつ来たんだろう、全然気がつかなかったなあ……
今日は昨日よりもずーっと天気がいい!
ベッドの上に寝転がったまま、朝の過ごし方について考える。
ここ最近は部屋を持っていたから、朝はヨガをしてお湯レモンを飲んでAFKアリーナ(最近はまってるゲーム)をやりつつメールチェックをして……とかなり優雅に過ごしていた。
だけど今日からは車での寝起きが始まる。
ヨガはベッドの上で出来るものだけにして、頂いてきたレモンがあるお湯レモンも限り続けよう。ゲームは通信量がもったいないからしばらく控えるとして、(っていうか今日のキャンプサイトに電波はない)メールチェックは電波が入る場所に行けたらやろう。
っていうかお腹が空いた。そういえば昨日は頂いたおにぎり二個とクッキー数枚しか食べてない。
思っていた通り一人になると料理しなくなるな……おなかすいた。とりあえずクッキー食べてしのごう。
と、なんだかんだのんびり朝の支度をして、キャンプ場を出たのは9時ごろだった。
まずは昨日も登った展望台にリベンジ。
やっぱり今日の方が晴れてて眺めが最高!
昨日よりもわくわくは感じなかったけど、きれいな写真が撮れたからまあいいや。
登って降りて20分、本当に短いけどいい展望台だな〜
地図を見ると次の目的地はすぐそば。だけど間に山があるせいで、昨日通った街ティティランギまで戻らなくちゃいけないようだ。
ついでに図書館とガソリンスタンドへ。
小さなガソリンスタンドだったこともあってぎゅうぎゅう、しばらく待ったあと空いていたところにすっと停め、セルフなので先にお金を払い、いざ給油しようとしてびっくり、給油口が逆だ! 何度これをやってるんだろう……反対側へ移動しようと思っても後ろに車がいるし、もう出るしかない。っていうかお金はどうなるの? キャンセルとかないんだけど勝手にキャンセルになるの⁉︎ ドキドキしながら一旦脱出、再度戻って入れ直し。どうやらちゃんとキャンセルになったみたい。
……入れられてよかったけど、ばたばたしてガソリン入れるのにものすごい時間がかかってしまった。
ここがこの辺で一番安いガソリンスタンドです、そしてしばらくガソリンスタンドがないので絶対ここに寄ってください。
図書館ではちょっと調べ物をしただけ。
駐車場には鶏が放し飼い、入り口にはシードバンク。
もちろんソファや充電できる勉強スペースもあって最高! かなり好きな図書館でした。
本当は二時間くらい図書館でゆっくりしたかったけど今日は素晴らしい晴天なので、出来るだけ外にいたい。
天気が変わりやすいから出来るだけ今のうちに色々なところへ行かないと……!
のんびりしたい気持ちを必死に抑えて出発。名残惜しい、ティティランギ図書館……
ともかく出発。
バーバリジトラックというところに行きたかったんだけど見つけられず、かわりに近くにあった観光案内所(Aratake visitor center)へ。
資料館やいくつかの散歩道も兼ね備えた場所だったので、よさげな道を選んでちょっとだけ散歩。
多分、見つけられなかったバーバリジトラックもここからスタートするんだろうなあ。
可もなく不可もない普通の綺麗なブッシュウォーク。Nature trackって名前でした。
半分くらい行ったところで高校生の集団に会い、教員と少しだけお話ししました。すぐそばの高校の子達で、今日は植物の観察をしているんだって。
自分の喋れなさと話しかけてくれた相手の優しさに胸がいっぱいになりました……
この先はなんもなくて退屈だよ〜と言われたので戻ることに。
多分私はその退屈な道も好きなんだろうけど、久しぶりに人と英語で喋ったらなんだか満足しちゃったから。
次に行ったのは水場のハイキングコース!(
Upper Nihotupu Walk
)
一度は通り過ぎたものの、駐車場に停まってた車の数にびっくりして戻りました。
車がいっぱいあると、いったいどんな素敵なところなんだろう…? って気になっちゃう。
川、滝、大きなダムがギュッと詰まったハイキングコースでした。
相変わらず滝には惹かれないけど、ダムは思っていたよりよかった!
大きくて綺麗だな〜
ダムの先にあるトラックはやっぱりカウリの木の伝染病を防ぐために封鎖。
昨日からちらほらあるけど、思ってたより閉鎖しているトラックが多いな……
帰ろうと思ったらとてつもなく長いお子様たちの行列に遭遇、のんびり歩きたいのでしばらく待つことに。遠足かな?
追い付いたり少し休憩してまた離れたりを繰り返しながら行って帰って約一時間ちょっと。距離も見所もちょうど良くていい感じです。
そして次にやってきためちゃくちゃ小さな集落カレカレ。
ここには浜辺、滝、そしてたくさんのハイキングコースがあります。
そして私はその中でもザイオン山という、名前の響きからして気になる山に登ろうと思ってやってきた……わけなのですが、
やっぱりがっつり閉まってる〜〜!
地図を見るとトラックのほとんどがカウリの木の伝染病を防ぐために封鎖中。またか!!!
だけど封鎖は大事だもんね……
仕方がないのでビーチまで歩いて、戻ってきました……
めっちゃでかい。きれい。
でも私砂浜にはあんまり興味ないんです……
だけど滝には興味があります!
気になっていたカレカレ滝。
歩いて五分の短い道ですが、とてもとてもよかった……!
入ってしばらくは木漏れ日混じる静かな森が続き、それから目の前に現れる大きくて白く光る滝。
空気中に小さな水の粒がたくさん混じっているのが分かるほどの、身体中水蒸気に包まれている気分。
山に登れなくてちょっと残念な気持ちだったんだけど、本当に来てよかった。そう思える滝でした。
次は今日のメインであるハイキングコースへ……だけどやっぱり封鎖中!!
Google マップのレビューを見るに一週間前には登った人がいたみたいなんだけど……まさか今日から……?
というのも入り口にオークランドの自然を管理している車が止まってて、その人に封鎖中だよって言われたのです。
いつから? とかいつまで? とかくらい聞けばよかったなあ、と後から思った。
ところでその人は私に、Are we going to go? と、youではなくweを使って話しかけてきたんだけど、どうしてなんだろう。
質問するときはそういうものなのかな……?
今日一番楽しみだった場所だったので残念……
残念な気持ちを抱えながらドライブを再会し、今日泊まる予定のPIHAに辿りつきました。
とりあえずゆっくり午後の活動について考えようと海へ。
ところがなんかこのビーチはサーファーに人気なようで、大変な混雑……
仕方がないので三年前に教習所でやった以来はじめて縦列駐車をしました。今まで頑なに避けてきていたのに!
ビーチを少し歩いて、ついでに海沿いのトラックを見つけたのでさっきの残念な気持ちを歩いて消費。
夕日の沈む頃にまた来たいな。
少し先にはライオンロックというでっっかい岩があって、そこに登ってみたりした。
ここも夕日を見る場所にいいかも。どっちにしようかな〜
ここで一度キャンプ場に行ってチェックイン。
シャワーの使い方が独特で、説明をしてもらった。
なんとな〜〜〜く理解できたような、できてないような……
まあ後々やってみればわかるだろうと、とりあえず一旦海に戻ることに。
夕日を見るために!
さっき行った場所に戻るだけなのに道を間違えたり、さっきは空いてた駐車場が満員になってたり……
ばたばたしながらライオンロックへ戻ってきました。
だけど思ってたより夕日が見えない! 岩が邪魔!!
急いで降りて、海の方へ向かって歩き続け、歩いてる間に、
日が沈みました……
もちろん沈む様子はばっちり見えてとっても綺麗だったけど、夕日の写真は撮れませんでした〜!
なんだか今日は、最初から最後までバタバタした一日だったな。
快晴が嬉しくて詰め込みすぎちゃったんだな。
キャンプ場に戻ったら、なんだかどっと疲れてしまった。
そういえば今日もクッキー二枚とオレンジ一個しか食べてない。
超お腹すいた。だけどもう疲れ果ててご飯作る気も起きない……
万歩計を見たら今日は14Kmも歩いたらしい。頑張ったんだなあ、私。
もう今日は疲れた!!おしまいにしよう!
とっておきの非常用のラーメンだけ食べて寝ることにしよう!、
……とは思ったんだけど、詰め込み過ぎの一日なら最後まで詰め込もう。疲れ果ててどうしようもない気分なら、これ以上なにもないんだからもっと疲れよう。
シャワーに入ったらそういう気になってきた。
ということで、玉ねぎとトマト缶だけの簡単なパスタを作った。
とはいえどこまでいっても今日はどうやらダメダメなようで、パスタに塩を入れようとしたら蓋が取れて、鍋とコンロに塩をぶちまけてしまった。もうここまで来ると笑えてきた。
よ〜しよく分かった、明日は詰め込まないでのんびり行こう。
いっぱいいっぱいになってると身体も心もおかしくなるし、いいものもやってこないもの。
パスタはしょっぱいけどギリギリ美味しかった。
残ってたワインを飲んで、ダウンロードしてあったアンナチュラルを見て、気づいたら眠っていた。
今日泊まるキャンプ場は$20。
シャワー、トイレ、キッチン(充電場所有)付きの高規格キャンプ場。
一晩駐めるだけで1500円……
無料キャンプ場と比べると悔しい気持ちになるけど、たくさん動いて汗かきまくったあとだからシャワーがとても嬉しい。