【北島一周】知らない間に心霊スポット【1日目】
一ヶ月のオーペアを終えて、今日からオークランドとノースランドを一周する。
昨日の夜はノースランドについて調べていて、あまり眠れなかった。
自由にインターネットや電源が使える生活ともおさらばだ。
たくさんお世話になった、いい家族だったな〜!
ノースランドの一番端っこにあるレインガ岬と灯台を目指しつつ一周するのが今回の目標。
頑張れば一日で行けそうな距離だけど、私のことだから一番端っこのたどり着くまでに一週間はかかるはず。
急がず焦らず、ゆっくり楽しもう〜
ということで出発です!
まずは久しぶりのブッシュウォーク。(TITIRANGI Atkinson Park)
ずっと歩きたかった大好きなニュージーランドの散歩道!
久しぶりのいい空気、綺麗な緑、森の良いにおい!
そして意外とすれ違う人が多い。地元民がよく来る散歩道のようだ。
でも車を停めてたのは私だけだったのにな〜と思いながらしばらく歩き、端まで行って理解する。
私が停めたのは裏口で、メインエントランスは街の中にあった。
人気のない謎の小道を何キロも降った私とグラ子(車)の努力……
そしてこれから登って、結局こっちの入り口の前を通ることになるなんて……
複雑な気持ちで車に戻り、運転を再開。この先は楽しいことがいっぱい起こりますように。
しばらく道を進むと、海岸だらけの場所にやってきた。
その中からなんとなく一つの海岸を選んでちょっと休憩しつつ朝ご飯のクッキーを食べた。
浜辺で釣りをしている人が一人いるだけの小さくて綺麗な海岸でした。
いい休憩スポット!
次は滝(Karamatura Falls)に行く予定だったのだけれど、駐車場がよく分からず断念。
そのあとmaps.meを見て分かったけど、ビジターセンターに停めればよかったようだ。
Google マップはこういう時あてにならないんだよな〜……
そして今日一番楽しみだった展望台(Donald Mclean Lookout)へ!
だけど天気があまり良くないせいで、どんより気分。
そしてなによりめちゃくちゃ眠い。昨日の夜、四時間しか寝てないせいだ。
ということでベッドに潜り込んで一時間も昼寝をしてしまった。車のおうちってこういう時に便利。
昼寝をしたらスッキリしたので、相変わらず曇っていたけど展望台に登ってみた。
まずはブッシュウォーク。綺麗。どこ行っても綺麗。
ちょっと上り坂になってるけど10分もしないで頂上に着きました。
そうしたら、すっっごく良い眺め!
やっぱり曇ってるけど、向こうのほうだけ晴れてる!
いいところだ〜〜
頂上まで登って綺麗な空気をいっぱい吸い込んだら、一気に元気が出てきた。
頑張って進もう。
そうして今日の最終目的地、「WHATIPU」にたどり着きました。
ここは町……? 集落……?
バイクが一台とコテージっぽい建物があるだけで、人が住んでいる気配がない。
小さな町だと思ってたんだけど違ったみたいだ。
とりあえず車を停めて、洞窟がいっぱいある散歩道(Cave Track)へ。
なんだかとっても綺麗なところだな〜〜!
相変わらずちょっと曇ってるけど、広くてとっても綺麗。だけど人の気配は相変わらずなし。
歩いていると早速洞窟が。
今まで見てきた洞窟と違って、なんだかどこまでも潜っていけそうですが……
なけなしの冒険心がうずくけど、やっぱり怖くてやめた。
一人きりで真っ暗狭い洞窟に入る勇気が私にはありませんでした。
誰もいなくて静かなのはいいんだけど、ちょっと気味悪いくらい人の気配がなさすぎるんだもの……
その次の洞窟は浅め。景色は良さめ。
さらに次の洞窟はさっきよりもずっと広くて、奥には水たまり。
天井からぽちゃんぽちゃん落ちる滴が反響する、とてもきれいな洞窟でした。
声も反響するので、せっかくだから歌を作って歌ってみた。
パソコンを持ち歩いていると曲作りがどこでも出来る。楽しい。
ということでなんだかんだ30分ぐらい洞窟で遊んでました。もちろんその間、人は誰もこなかった。
いくら平日の昼間とはいえ、人気なさすぎでは……?
今度の洞窟は狭くて暗くて足元には水たまり。何故か靴下が片一方浮いてる。怖い。
私は長靴を履いていたので水に入って少し進んでみたけど、腐ったような臭いがして怖くなってすぐ飛び出しました。
そして最後には大きな洞窟!
入り口に焚火したあとがちらほらあってうらやましいな。
この洞窟もどこまでも奥の方に歩けそう。やっぱり怖くて冒険はしませんでした。
誰かと一緒ならまだしもね……
やっぱりちょっと怖くない? 暗くて深くて先も見えなくて誰もいない洞窟。
後から調べたところ、おそらくここが最大の洞窟TE A RU。
そしてまたの名をカウリダンスフロア! というのも1900年ごろ、ここでダンスパーティーが開かれていたんだって。
この辺りの人たちは夜な夜なここに集まって踊りを楽しんでいたそうです。
みんなオシャレしてここまで歩いてきたんだろうな。
昔のニュージーランド人はここで踊りまくり、歌ったり飲んだり食べたり角の方に二人で消えて行ったり……と説明文に書かれていました。
そしてこの場所、洞窟によっては土ボタル(グローワーム)が見れるそうです。
南島で見た以来見ていなかったから見たかった。もうちょっと勇気があればな……
道の終わりにはテントのみのキャンプ場が。もちろん誰もいません。
地図を見ると終点なんだけど、道はまだ続いているみたい。
気になってしばらく進むと、とてもきれいな景色に会えました。
黒鳥と湖だ〜!
道はどこまで続いているんだろう?
まだまだ歩けそうだったけど、夕日はビーチで見たいな……思ったので引き返すことに。
カウリの木の伝染病を防ぐためにトラックがいくつか閉鎖されていたけれど、それさえなければ他にも歩けるところがあります。
丘を登ることができれば景色もいいはず!
ということで、洞窟が立ち並ぶ道を引き返してビーチへ。
ビーチに行ったらやっと人に会えました。
釣り人と散歩人が数名。人がいてちょっと安心〜
岩の上に立っているのは小さな灯台です。
展望台まで登りたかったけど、道が閉鎖しているみたい。
しょうがないのでビーチの崖に登ってみた。
やっぱり地理的に夕日は見えないか〜
夕日は見えなかったけど、見たかった灯台が見えたので満足。
あっという間に日が暮れたのですぐ隣のキャンプ場へ向かいました。
相変わらず人はいなくて、キャンプ場には私だけ。
夜ご飯を作る気力がなかったので、ワインとクッキーで簡単に済ませておしまい。
昨日充分に寝ていなかったこともあって9時前には眠りました。
1日目からたくさん周ったな〜〜
今日のキャンプ場は$15(約千円)。
コンポストトイレ、冷水シャワー、洗い物ができる小さな小屋しかないけど広くて静かでいい感じ。
お金は夕方か朝に見回りの人へ、もしくはオンラインバンキングで払えるらしい。
追記:
事前調査0で向かった場所「WHATIPU」だったんですが、
後日図書館で調べたらちょっと有名な心霊スポットだったことがわかりました。自殺や海難事故、殺人や奇妙な現象が何度も起きている場所だそう……
唯一あった建物でも奇妙なことが起きていたり、ここの海岸は「幽霊の海岸」と呼ばれていたり……1863年に起きたニュージーランド史上最大の海難事故となったHMSオルフェウス号。
乗船していた189人が死亡したその事故では、多くの人が潮の流れに乗って海岸線に流されて死んでしまいました。
その事件以来ここでは奇妙なことがいくつも起きているらしい……以上、信用できるかは全くわからないネット情報より。
洞窟の奥に向かって三十分近く一人で歌っていたりしたけど、この話を先に知ってたら怖くて行けなかったな……
まあそういう噂はともかく、ここは荒々しい波の海岸なので泳ぐのは普通に危険だそうです。
とはいえ本当に綺麗だしいいところ!
ニュージーランドでいくつも洞窟をみてきましたが、種類的にも景色的にも今までで一番楽しい洞窟巡りでした。