【北島一周】ちょうどいい進み具合の日【50日目】
マヒア半島で迎える二日目の朝。もうこの地域ですることもないので、朝起きたら芝生の上でストレッチだけして早速出発することにした。
今日もとってもいい天気。晴れの日は運転していて楽しいな〜
図書館のあるワイロアまでは約40分。途中でちょっと道を逸れて、洞窟探検に行くことにする。
砂利道の脇に車を停めて、いざ洞窟探検……なんだけど、本当にここであってるのかしら。
そう思っちゃうくらいの牧場が広がる。ここに洞窟……?
逃げていく羊を眺めながらマーカー沿いにひたすら歩く。すると、牧場のなかに突然森と洞窟が現れた。
本当にあった!!
しかも結構大きな洞窟です。長靴を履いてきてねって書いてあったからちゃんと長靴履いてきたしヘッドライトも持ってる。いざ探検です。
誰もいないけどあんまり怖くないな。
ここはグローワームがいるわけでもないただの洞窟。
水溜りと泥の中を進んでいくと梯子があったので登ってみた。
するとそこにもまた穴と道が!!
これは流石にちょっと怖い。でも周りがとってもきれいだ。
先に続く真っ暗で狭い穴道を進む気にはなれず、引き返しました。
私には冒険心があまりないので……
小さな男の子とかは喜んで行きそうだな〜
もう一つ先の梯子も同じような感じだった。洞窟って何が楽しいんだろうって毎回思いながら行くけど、なんとなくそこそこ楽しい。
暗くて冷たくて、光を当てると周りの様子が見えて、白い石の壁がきれいで。冒険心があれば多分もっと楽しい。
私はただ、そこに何があるんだろうっていう興味だけで洞窟の入り口を覗くだけなんだよなあ。そしてこの場所に行ったっていう絵を地図に描きたいだけ。我ながらちょっと変な楽しみ方だなあと思う。その場所自体への興味よりも、地図に印を残したいだけっていう……不純な動機にも近い。
まあ何はともあれ洞窟探検を終えました。子供を連れてきたい場所でした。
だけど牧場の真ん中にこれがあるっていうのが面白いよなあ。
昔はきっとここら一体全部森だったんだろうなあ。
気が切り倒されて牧場になっていく過程で、この美しい洞窟だけは残されて、今ではみんなが愉しめるように解放されている。
確か千年以上前からある洞窟だって書いてあったな。あっという間だったけど結構楽しかった。
帰り道、柵を挟んで群れからはぐれた子羊がメーメーずっと鳴いていて、とてもかわいそうだった。
こっちだよ〜ってゲートを開けてあげたけどやっぱり来ない。
開けっぱなしにはしておけないのでまた閉じちゃった。いつお母さんに会えるんだろう、あの子は。
車に戻ってアボカドを食べていると、めちゃくちゃ大きな重機がやってきて目の前で止まった。
ここの持ち主の牧場主かしら。
わからないけど、フレンドリーなそのおじいちゃんとしばらくお喋りした。
めっっっっちゃくちゃキウイ訛りが激しくてほとんどわからなかったけど、なんとなく相槌を打ったりコメントを返しているだけでその場が成立していて面白かった。面白かった、というか、いやあもうちょっと理解できるようになりたいな……と悔しい気持ちもありつつ。
そこから次の町へ向かい、図書館へ。
ギズボーンの図書館はほとんど使い物にならなかったので、久しぶりに満足のいくようにWi-Fiが使えます! やった。
そしてそのまま一日図書館にいました。何したんだっけな。
ただの駐車場だけどキャンプOKになっていたので一晩お邪魔します。
治安が悪いって言われていたから警戒していたけど特に怪しい人もいなくてよかった。
ストレッチをしてからお散歩&洞窟探検、そして図書館でのんびり過ごす一日。
移動ばかりして疲れた一昨日や、無理に休もうとしてよくわかんなくなっちゃった昨日に比べて自分のペースで動けていい感じ。
一人旅なんだからもっと好きに行けばいいのにね……