【北島一周】偶然の再会【37日目】
朝5時、周りの子供たちが起き出した。
いやもう本当うるさいの……朝からすごい。すごいうるさい。
どたどたばたばた、ぎゃーわーきゃーって、朝5時から!、!
耳栓をしていたにも関わらず起きてしまったよ……
もちろんうるさくたっていい。一泊二日の山登りなんて楽しいに決まってるし。
学校の友達たちとお泊まりなんて、しかも朝から早起きしてなんて日の出を見に行くなんてテンションあがるもの。
でも彼らの跡を追って頂上に登る気力はないなあ……どうせ頂上も子供たちでごった返しているだろうし、と寝袋の中でしばらく絵を描いていました。
45分後(信じられる? 朝から全力うるさい45分間)やっと彼らが出て行って、ハットは打って変わって静かになった。
すごい。お子様たちのパワーがすごい……!
昨日避けていたキッチンに行くと、おっちゃんが座っていた。
おはよう、って言ってから白湯が飲むためにガスを借りる。
だけどうまくつけれなくて、そうしたらおっちゃんが助けてくれた。
そのままポツポツ少しだけお話。
あなたはオーナー? って聞いたら、いや、住んでいるだけって言ってたから管理人ってことだと思う。
にぎやかなお子さまたちは高校生だそうだ。うん、高校生のパワーだよあれは……強かったな……
お湯を飲んで、あまっていたサンドウィッチを食べて、それじゃあ行くね、ってハットを出発。
ハットを出てすぐ、日の出が見えた。
うう、きれいだな……頂上の子供たちがちょっと羨ましいなあ……
だけど、輝く山が見れるのはこの場所だからこそ。
頂上からの景色も、こうやって下から色づく山も両方見れたのはよかった。
おっちゃんに下りは簡単だよ、って言われていたけど、太ももが痛くてあまり簡単ではない……
こんなに痛いのは久しぶりだ。
筋肉痛っていうか、昨日岩から降りるときに楽しくてぴょんぴょん跳ねまくって痛めた気しかしない。
とはいえノンストップで2時間15分ほど。
あっという間だった!
これなら一泊しなくてもよかったけど、夕陽と朝日が見れたのは泊まったからこそだな。
18時間ぶりのグラ子! ただいま〜
さて、私はここ三日ほど空き時間を全て絵に費やしています。
昨日も、山頂でも描いていたし山小屋でもひたすら絵を描いていました。
というのも今日とても大きな締め切りがあるからなんです……!
なのにまだ終わっていない、そして充電もないからつづきをかけない、ということで図書館へ。
ニュージーランドは今公共施設に行くときにはチェックインをする必要があって、わたしも入り口で紙に名前を書きました。
そしてふと上の名前に目が留まった。
○○&○○……2人で来てる人達は&をつけたりするんだ、なんかかわいいなあ。
それにしてもなんかこの名前……知ってる気がする……
いや、気じゃなくてめちゃくちゃ知ってる!!!
この衝撃はどうしても私にしか分からないと思うんだけど、記号として見ていたアルファベットが急に英語に変わり、その名前を理解して鳥肌が立った。
その二人の名前は私のよく知っている名前。
二年前、神奈川県の藤野という街に住んでいた時に会ったニュージーランドの親子の名前だったのだ。
彼らはその時短期旅行で日本を訪れていて、私は知り合い伝てに紹介してもらって2回ほど一緒にご飯を食べたことがあった。
彼らはビーガンで、食事の前に祈りではなく小さくてきれいな歌を歌う。食事、ほとんど分からなかったけどお話も含めて少しも忘れられない、本当にいい時間を分けてもらったひとたち。(彼らは仏教に基づく瞑想やマインドフルネスなどのリトリート施設のひとたち)
わたしの人生の中で、あんなに透明できれいであたたかい人たちに会ったことがない、そのくらいの人たち。
きれいな気持ちじゃないと目の前に立つことも話すこともできないくらいの気持ちになる人たち。二年前の私はほとんど会話ができなかったけど、それなのに忘れられなかった。そのくらいの大きな時間、ひとたち、
その親子の名前がそこにはあった。久しぶりに鳥肌が立った。
すぐに周りを見渡すと、彼女たちは絵本コーナーで本を選んでいるところだった。
何も考えず、すぐに声をかけた。
「あの、わたしのこと覚えている? 日本で会ったの、藤野で」
声をかけると彼女は一瞬戸惑い、それでもすぐにとても驚いた顔をした。よかった、覚えていてくれた!
わたしは今でもあなたのくれたショールを使ってるよ、というと、ミユキは私たちに絵を描いてくれたの覚えている? と言われた。
小さかった女の子は12歳になっていて、すごく小さかったのに私と同じくらいの身長まで伸びていて、とにかく私たちはずっと驚きっぱなしで。
彼らがこの地域付近に住んでいることは知っていたけど、彼らの家からはかなり遠いこの場所で会えるなんて思っていなかった。
彼らに会いに行くことは私にとってすごく挑戦で、だからずっと迷っていた。
彼らはとても美しい人たちだから。
行っていいのか、行かないほうがいいのか分からなかった。軽い気持ちで行く場所じゃないって分かっていたから。
それでもこうして出会えたってことは、行っていんだろうなあ。
電話番号を教えて、必ず会いに行くね、と別れた。
彼らは今週末オークランドに行く用事があるそうだ。来週あたり、会えるかしら。
そこまでにわたしの気持ちは整うかしら。
興奮冷め切らぬまま、絵を描くことに集中し、あっという間に閉館。
数日で終わらせようと思っていたコロマンデル半島だったけど、予定が少し変わった。
急がないでゆっくり回っていい。
三泊目の図書館へ戻り、ひたすら絵を描き続ける。
途中、fracoco先輩や百花と電話をしつつ、とにかく描く、描く、描く!
いろんな気持ちで頭がいっぱいだ。
【北島一周】一泊二日の山登り【36日目】
朝からオークランドまで約一時間半車を飛ばし、図書館にやってきました。
渋滞があったら嫌だったから早めに着いて、しばらく時間潰し。
でも方向音痴が発動して、結局約束の時間に遅れてしまった……家の付近で二十分近く迷ってるってどういうことなんだろうね……
何はともあれ、新しいスマホです! 8年前のスマホ。SEより小さい。
日本語が上手なリリアっていう子がくれたんだけどね、すごくやさしい人だった。
リリアは洗濯機でスマホを壊して、次のスマホを買うまでのつなぎでこれを使っていたんだって。
私は川に落としたよ〜って、盛り上がった(?)。
タダでもらったから、お礼に絵を描くねって写真を撮らせてもらった。
しばらくは締め切り続きだから厳しいけど、終わったら必ず。リリアも絵を描きたいなって思ってるんだって。
デジタルで絵を描くことについて少しだけ話して、でも結構危険な路駐をしていたから早めに切り上げた。
さらっと、あなたとは気が合いそうですねって言われてちょっと嬉しかったな。また会えたらいいな!
一時間半車を飛ばして図書館に戻り、早速スマホを起動。
言語選択に日本語なくてびっくりした。日本語はマイナー……そうか……
中国語と韓国語はあるのに……samsung だからしょうがないか……
英語のスマホは結構なれないけどなんとか使えそう。
めっちゃくちゃ重くてびっくりした、そうだった、初期のスマートフォンってこんなんだったな〜
何はともあれ、ともあれ!
やった〜、これでなんとかGoogle マップが使える!
受け渡しの時間を朝にしてもらったのには理由がある。
実は今日から一泊二日の山登りをするのです!
山小屋まで三時間、山頂まではさらに一時間の道のり。
もう庭と化している図書館の駐車場でお弁当を作ったり荷物の準備。
そしてそこからやく数十分先の登山用駐車場まで車を飛ばし、夕暮れに合わせて山頂に着くため14時に登山をスタートさせました。
いってくるね〜
はじまったと思ったらいきなり吊り橋。
一人しか渡っちゃダメって看板付きの、両足を揃えて立つことも厳しいの狭くてぐらっぐらする吊り橋……!
かなり怖かった。
川を渡ったり、ブッシュウォークしたり、木漏れ日の道を歩いたり、結構きつい上りがあったり階段があったり……
山小屋まであと一時間の中継地点ではお昼ご飯を食べました。
サンドウィッチをみっつ詰めた上に茹でブロッコリーをのせただけのもの……
あと一時間ってことはもうすでに二時間歩いたってこと。
……? いや、そんな訳ない。まだ出発してから一時間しか経ってないよ⁉︎
私のスピードが早いのかな……? 言われてみれば5人くらい抜かしているけど……
さらにこのあと四人抜かしました。
一人で歩いている人はいなくて、みんなカップルとか友人グループだったからなあ。
誰とも喋らずもくもく歩いていると、すごく早くなるんだよなあ。
途中すごくかわいい苔を見つけました。結局15分のお昼休憩含めて2時間で山小屋に到着。
予約した時から分かってたんだけど結構混んでそうだったから、山小屋には寄らずにそのまま山頂に行くことにしました。
今からあの山のてっぺんに行くよ〜!
1時間で辿り着くのか……? っていう遠さ、何より階段が本当に辛い……
私はここまでかなり立ち止まらずに来れたけど、流石に何度も立ち止まってしまいました。
最後は岩登り。
なんだかんだ30分で着いた。
綺麗なところ〜! 晴れている日で本当によかった。
まだ夕陽まで時間もあるから人も少なくて、のんびりできました。
だけどやっぱり日暮れまでいたいから、絵を描きながら1時間ほど待つことに。
どんどん人が増えて、めちゃくちゃうるさくなって、結構いい気持ちじゃなかったけど夕日もしっかり見えました。
すっっっごい寒かった!! ダウンとマウンテンパーカー着ても寒かった。
歩いてる時は汗だくなんだけど、1時間待つのは結構大変だったな〜
でも青空も夕暮れも見れたから満足。明日の日の出も楽しみだなあ。
今日は山小屋で一泊です。
この山小屋は$20(1400円)もする高規格ハット。
なんせキッチンがあるので! ガス持ってこなくても料理ができるんです〜
とはいえ人が多そうだったので私はキッチンにも寄らず、歩いている間に歯磨きを済ませてベッドに直行。
人が多そう……っていうか、え? なんでこんなにうるさいの? っていうくらいうるさかった。
今時の若者で埋め尽くされてるみたいだった。この旅行者の少ない最高の今、こんなことある?
高い場所にいるからハイになっちゃった? それとも別の感じでハイなの? ってうくらい。
とにかく面倒臭くて、誰とも話さず寝袋にくるまりました。
しばらく寝袋で絵を描いていると、ようやく状況が分かってきた。
このうるさい集団は、スクールトリップ(林間学校)の子供たちだ……!、!
しかも適当に入った部屋が、まさにその子供たちの寝床だったらしい。
信じられないくらいうるさいの、懐中電灯持って走り回りながら隠れんぼしたり、大音量で映画を流したり……
いや、わかる。
私も修学旅行とか登山の時うるさかったと思う。……? いやどうだったかな……わたしはうるさいタイプではなくて誰かと外に散歩に行くタイプだったけど、いやでもテンションが上がっちゃう気持ちはわかる。
部屋には一応先生もいて「静かにしな〜」ってたまに言うんだけど、子供たちへの効力はないし多分別にいいよねって思ってそう。
さあどうする、もうひとつ部屋があったからそっちに移動するか……? だけどこのうるさい中荷物をまとめて出て行く度胸もない、念のため持ってきた耳栓をしても超うるさい、でもまあ今日も数時間しか寝てないし寝れると思う、えっ、今先生明日は5時起きって言いました? この子たちがみんな朝日の出を見に行くの? 絶対朝からうるさいし頂上もごった返すじゃん、大変な日にきてしまったな〜〜〜!!!!!!
とか思っていたんですけど、いざ寝ようと思ったらあっという間に寝れました。
なんだかんだ疲れていたのね……
【北島一周】ようやく出発、のはずだったんだけど【36日目】
今日の4時までにオークランドに行く、そのつもりで周りの楽しいところを巡る予定だったんだけど生憎の雨……
雨の日はブッシュウォークが一番。
ということでハミルトン近くのブッシュウォークにやってきました。
最後には木でできたかわいい展望台!
どのくらい歩いていたんだろう? 山頂まで1時間かからないくらいだったかなあ。
いろんなルートがあるからもっと歩くこともできたんだけど、とにかく曇りで調子もよくない……山頂まで行って帰って切り上げました。
スマートフォンがなくてもいけるって思っていたんだけど、ipadのgoogleのオフラインマップはあまり使い物にならないということがわかってきた。
googlemapというか、ipadの位置情報GPSの精度がiPhoneより劣っている感じがするのです……
iPhoneの時は、オフラインマップさえダウンロードしていればたとえ電波がなくたって道案内できたし、自分がどこにいるかもちゃんとわかった。だけどipadは電波がないと自分がどこにいるかもわからないことが多いのだ。
これは方向音痴の私にとってはめちゃくちゃ致命的。
実際さっきのブッシュウォークに行くまでにも何回も道を間違えているんですよね……
ということでスマホを安く譲ってくれる人がいないかFacebookのグループで聞いてみることにした。安い新品スマホを買ってもいいんだけど(7000円くらいだった)どうせ日本に帰ったら何かしらのiPhoneに買い換えるだろうし、それまでの繋ぎとして欲しいだけなんだよなあ。だから、使っていない古いのがあればいいな〜という期待を込めて。
とにかくGoogleMapが私には必要だ!
そういう諸々のために図書館にやってきました。
ここは二ヶ月以上前に、オークランドに来る途中で寄ったことがある図書館だな〜
珍しくカフェで小さな揚げパンを買った覚えがある。
図書館でちょっとのんびりしていたら晴れました。
やった!
車屋さんに行くまでに買い物をしたかった&方向音痴ゆえに到着時間の予測が立てられないので、少し早めに図書館を出る。
ニュージーランドで一番大きいショッピングセンターであるシルビア・パークに寄って必要だった充電ケーブルの購入(スマホアクセサリーを買うならMINISOっていうお店がとてもいいです)そしてスーパーでちょっとお買い物。それからガスを買いにホームセンターに行って、あっという間に4時になりました。
相変わらず方向音痴なので行ったり来たり、クラクションを鳴らされまくりながらなんとか無事に大都会オークランドの車屋さんにたどり着きました……
どうやら忙しかったみたいで、待合室でしばらく待ちぼうけ。iPadがあるから何時間でも待てる。
しばらくするとこの間フルサービスメンテナンスをやってくれたおっちゃんが来て、ずいぶん長いことお喋りに付き合ってくれた。グラ子のこと、車検のこと、運転のこと、ニュージーランドの道路のこと、とにかくたくさんのことを教えてもらった。本当に優しいんだよなあ……プロだから知識が豊富だし、ゆっくり丁寧に教えてくれるし、知識はないけど知りたい、っていうような私に対して分かりやすく説明してくれる。見てもらうので$150、修理費で数百ドル確かにかかったはかかったんだけど、すごく安いと思う。何時間も見てくれて、説明してくれて、さらに教えてくれる。
坂道ではサイドブレーキをかけるとか、砂利道の運転のこととか、こういうのは教習所で教わるんだけどね〜とか言われつつもたくさん教えてくれた。
ニュージーランドで車を運転するなら絶対行ったほうがいいと思う。
私はもう10ヶ月前に来るべきだった気しかしないよ……
タイヤを三本交換してもらって、エンジンオイルもなにもかもピカピカ気持ちいい。
いい調子のグラ子と一緒にこれから北島を回れるなんて最高だな〜!
本当に来てよかったクリアモータース。オークランドに日本人整備士さんがいてよかった。
なんだかんだ時間がかかってしまって、そこから車でまた約2時間移動。
図書館の駐車場間キャンプ場に着く頃にはもう真っ暗になってしまった。
今日は全部で4時間以上運転したってことかあ、頑張ったなあ〜!
でもこれでついにオークランドとも本当におさらば。
ようやく出発だ〜!
一昨日に引き続き、今日も図書館の駐車場で1泊させてもらいます。相変わらず一晩中使える図書館のWiFiがありがたい〜
と思っていると早速Wi-FiをiPadが拾い、通知が鳴り、なんとなんと無料でスマホを譲ってくれる方が現れました〜!
ええ〜嬉しい。超嬉しい。
八年前のスマホ? 全く構わない! アンドロイド4.1? GoogleMapが使えれば問題ない!
しかも早速明日取りに行っていいって言われた、やった!
えっと、場所は、
……100km先、車で約2時間のオークランドだ〜!!!! 今日行って帰って4時間かかった道を、そのまんまだ〜〜〜!!
ということで明日の朝、また2時間かけてオークランドに行くことになりました。
この二日間で400km移動するってどういうこと……?
でもスマホをいただけるなんてとっても嬉しいし、明日取りに行けるなんて最高。
今日はさっさと寝て、明日のオークランド旅に備えよう……
結局またオークランドだ、なかなか出発できないや……
でも嬉しい、とっても嬉しい! とにかくおやすみなさい。
・行きたかったけど天候的にやめた場所
雨だったのでやめました。かなり滑るらしい。
【北島一周】トロッコ道、さようならiPhoneSE【35日目】
今日は日曜日。
図書館も開いていないので、天気が悪いと本当にすることがない……
だけど今日はちょうど近くにくもり&雨の日にぴったりの場所がありました!
同じようでいつもとちょっと違う道。
いつもはブッシュウォークなんだけど、今日はトロッコウォークなんです!
ここは金鉱山の跡地。
だから金を運ぶための線路やトロッコみたいのが残っていて楽しい。
川沿いに続く線路はそのまま洞窟へ……
なかは真っ暗で怖い。ヘッドライト必須です。
アリの巣みたいに幾つもの分かれ道。
侵入禁止のゲート、ゲームの世界の地下牢や地下牢屋みたいで怖い……
いくつもの洞窟を通り抜けて、やっと外!
本当に谷なんだなあ。
きれいな場所。とってもいい。
まだ歩きたい気分だったので、この先の散歩道も行ってみることにしました。
小さな滝(?)穴から出ていてかわいい。
この洞窟には土ボタルがいました。
きれいだった〜
駐車場から約二時間で、反対側の駐車場兼今日のキャンプ場まで歩けました。
来た道を戻ると早いんだけど、せっかくなので山登りをしつつ帰ることに。
人はほとんどいなかったけど、元気に走っていく老夫婦に一度追い越された方〜早い。
しばらくして、あとどれくらいかな〜ってiPhoneで地図を見ることに……
すると、入っているはずのポケットに入っていない。
車に置いてきちゃったことは数え切れないほどあるけど今日は違う。だって、さっき使ってた!
私の着ているマウンテンジャケットには、ファスナーで開閉する通気孔がある。
それが開いている。つまり、ポケットだと思っていれちゃったんだな……
最後にiPhoneを使ったのは土ボタルのある洞窟。だけどiPhoneをポケットにいれたのは、たしかさっき川を渡っている時。
手に水を持って歩いていたんだけど、川を渡るときに邪魔でポケットに水を入れて、そのときにiPhoneは反対のポケットにうつしたんだよな……
急いで川に戻る。だけどない!
仕方がないので一度来た道を全部戻りながら落ちていないか探す。ない、ない、ない!
じゃあやっぱりあの川か……と、もう一度最初に気づいた地点の川に戻り(すでに落としてから一時間経過)
水の中をくまなく探すと、
あった〜〜〜!!!
もちろん水に一時間浸かっていただけあって壊れている……
だけどちゃんと見つかってよかった……環境破壊にならなくてよかった。
三年使った大好きなSEだからね〜使えないけど、ちゃんと見つかっただけで安心する。
見つかってよかった〜って嬉しい気持ちで先に進む。
車の鍵を落とした時より焦らないし、パスポートをなくした時より面倒くさくない気持ちで、なんだか完全に慣れてきているな……
これを機に完全に図書館だけで電波と戯れる生活をしようかなっていう気持ちになってきた。
カレンの家でも3ヶ月以上そんな生活していたし。
川が流れていてきれい。
iPhoneはなくてもいけるって思ってたけど、方向音痴がすぎるから自分の現在地とmapが見れないとかなり怖いな……
位置情報使いつつ地図を見ても迷うくらいだし……
っていうかナビなしで運転ができるのか……??
思った通りやっぱり迷いつつ、それでも一時間半ほどで戻ってこれました。
まあとりあえずよかった!
トロッコ道あり、金発掘の道具や歴史あり、洞窟あり、川あり景色よしの超おすすめスポットです。
そして今日のキャンプ場(反対側の峡谷駐車場)へたどり着いたんですが、何故か牛がいる……
しばらくして、牛の持ち主のおっちゃんがあわてて牧場に誘導してました。
どこから来たんだろう……
【北島一周】いってきますの日【34日目】
朝はリビングでだらだら。
朝ごはんをしゃべりつつおしゃべりをして、今日はどこに行こうかな〜って考えて。
今日は土曜日。曇っているけど、みんなは昨日新しく届いた自転車でサイクリングに行きたいんだって!
お休みの日の家族みんなでどこかに出かけるなんて素敵だな〜って言ったら、これくらいしかすることがないからねって言われたけど、そうやってさらっという「これくらい」がとてもいいんだよなあ。
わたしは休みの日に家族でどこかに行った記憶がないし、なんなら土日含めほぼ一年中父が家にいた記憶がないよ……
昨日の夜に引き続き今日もわたしが1ヶ月で見てきたおすすめを紹介したんだけど、サイクリングってなるとちょっと分からないんだよなあ……
お昼ちょっと前にみんなも準備が整った。
はいこれプレゼント、ってお庭のオレンジをポケットに詰め込んでくるこっちゃん、レモンいっぱいあるから持ってって〜ってビニールにたくさん詰めてくれるお母さん。
美味しいごはんに楽しい時間にお持たせに、幸せだなあ。
いってらっしゃい〜! いってきます〜! って言い合って、お互い出発。
次会えるのは1ヶ月半後! 帰国前夜に泊まりにきていいよ〜って言ってくれたの。どこまでも親切な家族だ……大好き。
曇っている&仕事があったので、とりあえず図書館へ。
それから前から気になっていたHunua Fallsというところに行ってみました。
光が差し込むきれいなブッシュウォーク。
3時間コースに行きたかったんだけど、もう夕方なので20分コースにしました。
信じられないほどあっという間だった……物足りない!
そしてこれがフヌアフォールです。
どうですか?
周りが広場みたいになっていて開放感があるところはいいけど、私的にはそこそこ……
オークランドからすぐにこれるいい滝&ピクニックエリアなので、オークランド市民の憩いの場所なのかばな〜
滝より歩けるトラックとか奥にあるキャンプ場の方が良さそう。大きな森のほんの一部しか見ていないのでいつかもっとゆっくり森の方まで訪れたいな。
そして今日のキャンプ場です!
この辺を管理しているカウンシル&図書館裏の駐車場がなんと無料キャンプ場です〜やった!
しかもね、図書館のWi-Fiが入るの!!
Wi-Fi使用可能時間は図書館が空いている間だけ、夜8,10時までとかばらばらなんだけど、私の時は一晩中使えました。嬉しい……!
【北島一周】一ヶ月ぶりのシティ【33日目】
いつも通り夜明けと共に目が覚めました。
特別じゃないけどとってもきれいなこのビーチが大好き。朝から少しだけ散歩。
海鳥たちも早起き! 朝日と水浴び、きれいだなあ
この大きな木の下で二日間ストレッチをした。
これはちょうど仰向けになって太ももを伸ばしている時の景色。
大きな木がたくさんあるキャンプ場でとても良かったな。
いい海まで歩いてすぐだし、かなりいい二日間を過ごしました。
今日はいつもみたいに流れに任せて進むのではなく、車屋さんでメンテナンスの予約が入っているのできびきび進みます!
シティに進む途中、見慣れない看板。
これが噂の有料高速道路だ!!
ニュージーランドの高速道路はほとんどが無料なんだけど、確か3つくらい有料道路があるんです。しかも日本の有料道路と違ってゲートとかがない。こういう看板が出始めて、しばらくすると勝手に有料道路がスタートするんだとか。料金はあとでオンラインで払ったり、料金所の機械で自分で払ったりするらしいです。
下に書いてあるけど、無料の迂回ルートもちゃんとある。私はそっちに行くよ〜
景色が少しずつ都会っぽくなってきた。ここはowera。
オークランド市民がよく行くビーチがあるって聞いたところだなあ。だからか雰囲気はなんとなく七里ヶ浜とか由比ヶ浜っぽい。海があって、道路があって、お店がある感じが……
ぐんぐん進んで、オークランドシティはもう目と鼻の先。
だけど一回休憩、道の途中にあった半島に寄り道です。Shakespear Regional Parkという大きな公園で、昨日行った公園によく似ている。
きれいな海を眺めながら朝ごはんを作って食べました。
それからノースランドで拾ったたくさんの石たちを包んでいく。 最近よくやっていることの一つです。
いい石たちをラッピングしてお土産にするんだ〜
ただの石なんてもらっても嬉しくないよ!! って妹が言ってたからね、包んでネックレス風にすれば嬉しいでしょう。
ずっと海辺で石包みをしていたかったんだけど、いやせっかくこんな大きな公園に来たんだから……とちょっとお散歩へ。
あの山みたいなのは、シティからすぐの有名な島。ランギトト島……だったっけな?
すごーく小さいんだけど、スカイタワーも見えるんだよ〜
羊がいっぱいいて、公園に来た子供連れの家族や観光客が写真を撮って楽しんでいた。
その光景はちょっと日本の牧場みたいで懐かしかったな。
そういえばユリエさんに教えてもらったフレームがあった! 大きなフレームがあるから、そこに立って写真を撮るんだよ〜って。
とはいえ一人では撮る気がしないし、実はこの時もう車屋さんの予約に遅刻しかけていて急いでいたので記録に車の中から急いで写真だけ撮りました。
家族で一日ゆっくりするにはいいところだな〜
そしてついにシティに帰ってきました!!!!
ニュージーランドでこんな景色が見えるのはここだけ……
高層ビルなんてオークランドでしか見たことないです。
それからフルメンテナンスをしに車屋さんへ。
オーペアしていたおうちにお勧めしてもらった日本人の整備士さんのいるところで、待合室には日本の漫画がいっぱい! そして流れているラジオは川崎のラジオだった。
北島一周に向けてメンテナンスしてもらおうね〜グラ子。
と嬉しい気持ちで待っていたんだけど、終わってびっくり、グラ子の調子は結構悪いらしい……(そんな気はしていた)
17万キロ走ってるし、やっぱり維持費がかかるなあ〜車。
あと約二ヶ月の北島一周が安全にできるようにいくつか修理をしてもらうことにした。
タイヤも3本交換することになってしまった。しょうがない、だってもうびっくりするくらいツルツルだったし、一本なんて穴が開いていたんだもの……
予想外の出費に悲しくなってしまったけど、ケチって怠って死ぬのとは比べ物にならないくらいの出費だもの。
タイヤは注文になるらしく、月曜日にまた来なきゃいけないらしい。しかもカードの調子が悪くてお金を払えず(数万円もするのに今度でいいよ〜って言ってくれたの、本当に親切だし優しい……!)その支払いもまた。
つまりあと三日はオークランドにいなきゃいけないのかあ。
結構急いで回らなくちゃいけないから、とりあえずちょっとだけ進んで戻ってくることにしよう。
エンジンオイルとフィルターの交換、他にもいくつかの交換を経て調子が良くなったグラ子と一緒に一ヶ月前にオーペアしていたおうちへ向かいます。
もうね、ブレーキとアクセルのかかり方が全然違うの! びっくりした〜凄すぎる。
前なんて坂で止まると、アクセル欠けても一回後ろに下がっちゃったりしてたのに……やっぱり大切だなあ、点検は。
特に私は人より乗っているしね……
オーペアしていたおうちに起き忘れていたクッカーを取りにきたついでに夜ご飯をご馳走してもらってお泊まりもさせてもらいました。
久しぶりのまじで美味しい日本のご飯と味噌汁!!!
手巻き寿司だったの、しかも私の大好きなお母さんの味噌汁付き。そしてお父さんが前も食べたことがある、めっちゃ美味しいドーナッツを買ってきてくれたの。
一緒にご飯を食べて、おしゃべりして、遊んで、こっちゃん(小学生の女の子)と一緒に就寝。
今日は一ヶ月ぶりに日本語を喋った日だったなあ……
間違いなくこの一ヶ月間で喋った英語よりも多くの言葉を話した気がするよ……
何はともあれ、オークランド〜ノースランドの旅はこれでおしまい!
明日からはワイカト〜タウランガの旅になります。
誰のことも殺さず、誰にも殺されず、この先も生き延びていけますように!
【北島一周】オークランドの小さな宝石たち?【32日目】
朝起きて、トイレに行くついでに海を眺める。
山に隠れて日の出の瞬間は見えなかったけど、海が、船が、空気が少しずつ明るく暖かくなっていく様子がとてもきれいだった。
ゆっくりキャンプ場も明るくなってきて、気持ちのいい風が流れ込む。
大きな木の下でストレッチをして、パプリカ炒めを食べて、出発!
辿り着いたのは車で1時間ほどのばかでっかい公園。
公園といっても遊具があったりする公園じゃなくて、森林公園の牧場バージョンみたいな……うーん、なんていったらいいんだ……
牧草地を歩き、
いつものかわいい白いのを横切り、
またなんでもない道を歩き……
? なんで岩場??(完全に迷ってしまいました)
この道は絶対違うって分かっているのに抜け出せない!(っていうか道はない)
どこだろう、ここ……とりあえず岩に穴があってかわいかったです。
気づいたら見晴らしのいい場所にいました。どこ? ここ
やっと戻ってきた〜道!
とにかくめちゃくちゃ広いから、行きたいところを絞って2時間ほどの散歩! って思っていたのに迷子になりました。最終的に思っていた場所と全く違う場所にいる頃が分かり、でもすでに3時間ほど歩いていたのでおしまいにすることに。
誰かがいたらお喋りできたりして楽しいんだけど、一人でこういうところをひたすら歩くのはちょっと寂しいね…… しかもほとんど人がいない……
家族で一日を過ごすのにすごくいい場所だと思った。
海で遊んで、ちょっと森を歩いて、動物を眺めて、のんびりピクニックをする。
こういう場所が世界中のあちこちにあったら、もう少しみんな幸せになれる気がする。
写真は撮り忘れたけど浜辺は白い砂浜できれいでした。
次は小さな地元の港にやってきました。海の目の前に車を止めたくてのんびりしたかったので。
こういうのなんていうんだっけ。船に乗るための道。かわいくて好き。
歩く道もあったけど、もう歩き飽きていたのでちょっと浜辺を散歩しただけ。干潮の時には向こうの小山に登れるみたい!
完璧な造形だ……
クチコミに書いてあった、オークランドの小さな宝石っていうのは正直よく分からなかったけど、まあいい場所。
歴史的なおうちがあったり、行かなかったけど散歩道もあるから、ちょっとした時間つぶしにはいいかも。あとあれだな、なぜかちょっと海が濁っていたんだけど、真っ青だったらもうちょっといい感じだったのかな〜
またちょっと車を走らせて次の場所へ。
砂利道なんだけど、景色がすごくきれいで走っていてとても楽しかった!
羊がいっぱいいてかわいい。珍しくフェンスが機能していない……
もうちょっと警戒心を持った方がよくない……?
ここは浜辺と散歩道がある場所。
さっき海を歩いたから今度は散歩道。牧草地を突き進むよ〜
夕日が見えそうだからその時間まで待っていたかったけど、あと一時間半もある。
キャンプ場までは10分だから、とりあえず一旦帰って、元気だったらまた来ようかなあ。
ここはかなりお気に入りです。
ちょうどいいループトラックで、景色もきれい!
帰りも羊。食用じゃなくて毛用かな? すっごいふわふわしていそう。
それからキャンプ場に戻って洗濯とシャワー。
それから昨日に引き続きトマトスープを作って、ワインを飲んだら7時ごろには一旦就寝。
23時ごろ、妹からの電話で目が覚めた。久しぶりにお父さんと電話をして、日本に帰ってからの予定を立てて、そうしたら眠れなくなってしまった………結局なんだかんだで寝たのは3時。
毎日睡眠不足だ〜〜
・行くか迷ってやめたところ
【北島一周】ばいばいノースランド、お久しぶりオークランドとお財布!【31日目】
朝7時、目が覚めた。まだ4時間しか寝ていないのに……
どんなに遅く寝ても、朝日が昇る時間に起きてしまう不思議。
海の目の前だったけど、ここは浅くて穏やかな海だったから波の音はしなかったなあ。
雲が多いけど朝焼けはきれい。
キッチンで玉ねぎを炒めていたら雨が降ってきた。やっぱり今日は天気が悪いみたい。
それでも行きたいところがあって、早めに支度をして出発することにした。
キャンプ場からすぐの浜辺&散歩道、Mangawhai Cliff Walkです!
サーフィンや犬のお散歩をしている人が結構いた。
長くて広いきれいなビーチをしばらく進み、
少し坂道を登って崖の上の上へ。
短いけれど緑の散歩道もあってきれい。
さらにしばらく進むと、さっき歩いてきた浜辺を見下ろせる場所に来ました。
ちょっと曇っているのにこれだけきれいないいところ!
一周ぐるっと回ると2、3時間かかるそう。わたしはちょうど行って帰って1時間半になるこの辺で帰ることにしました。
そうしたらね、この後急に天気が変わって土砂降りになったんだ……
シャワーを浴びた後みたいに全身びしょびしょ。そしてめちゃくちゃ寒い。冬の雨はやばい……!
慌てて戻って、ちょうど駐車場に帰ったあたりで雨は止んだ。
びっしょびしょのわたしを見て、Oh Dear……! っておばあちゃんが労って(?)くれた。
タイミング悪かったね〜すごい濡れてるじゃん、と隣のおじいちゃん。彼らはちょうど今から散歩に行くんだって。彼らには雨が降りませんように!
ここでノースランドはおしまい。
いつオークランドになったのかもよく分からないまま、車を走らせて、
さて!
ついに財布と1ヶ月ぶりの再会です!!
財布を取りに来ました、って何ていうんだろう?(I came to get my wallet かな?)と悩みながら警察署に入ると、しばらくして奥からどたどたニコニコぽっちゃりしたおばちゃんが出てきた。
「はっはっはごめんね〜〜今お昼食べててさ。それで今日はどうした……あっ⁉︎ あなたなにかを取りに来たでしょう!!! 分かるわ、まってて!!!」と私がまだほとんど何も喋らないうちにまた奥に消え、しばらくしてまたニコニコどたどたやってきて、
「じゃーん!」と財布を見せられた〜〜〜!!
うわ〜〜私の財布〜〜〜〜〜!!!!
「ほら確認して、全部あるでしょう?? よかったわね〜〜〜」
ちらっとみただけで全部あることがわかった、うわ〜〜久しぶり!!
話を聞くと、どうやら私はロックダウン前に寄った図書館にこのポーチを忘れたらしい。親切な誰かによって回収されたものの、見た目がただのポーチなので特に誰も中身を調べずそのままロックダウンで図書館は閉鎖。そして約1ヶ月ぶりに図書館が開いた昨日、久しぶりにやってきた司書さんがふと中身を確認、そしてこれはやばいぞ!と警察に連絡があったらしい。
は〜〜、、、よかっった!!
デビットカードを止めずに様子を見ていたから、悪用されている訳ではなさそうだということは知っていた。だけどまさか1ヶ月間も図書館にあったなんて。ある意味守られていたんだねって、本当にその通りだ。
持っている英語でありったけの感謝を伝えて警察署を出る。
嬉しい気持ちがいっぱいで身体が軽い。
これでやっと現金が使えるし、何かがあったらすぐ日本に帰れるし、免許不所持運転を脱出できるし、スーパーでの買い物がちょっと安くなる!
一ヶ月ぶりの財布〜〜!!
— みゆき (@m_noca) 2020年9月2日
おかえりパスポートと免許証〜!👛 pic.twitter.com/Gqjm4gTbzV
ニュージーランドは割と治安がいいって前にTwitterで言った時、そんなことないですよって言われたけど、やっぱり治安いいと思うんだよなあ……スマホも二回戻ってきたし、車の鍵も戻ってきたし、ついに財布も戻ってきた。わたしがものすごい忘れん坊でかつ強運の持ち主なだけかもしれないけど……
なにはともあれ宴だ! 身分証があるからお酒が買える!!
スーパーに行って色々買いました。今日はパーティーです!
相変わらずどん曇りなので図書館へ。
ニュージーランドの図書館はどこも子供用コーナーが可愛い。この図書館だってすごく小さいのに、子供用スペースはしっかり取られている。
いい絵本がありました。(自分用メモ)
2時間ほど経ったところでまた晴れてきたので海へ。
今日のキャンプ場からも続いている海で、本当に地元の人たちだけがやってくるような場所。
小さくもきれいな散歩道があって、
穏やかな波の海がある。
壮大な海とかよりも、こういうこじんまりとしつつもきれいな海が大好きなんだよなあ。
波の音がとってもよかったので動画を撮ったよ。
今日のキャンプ場も昨日に引き続き超優良キャンプ場!
キッチンはないけどシャワーがあって、車でWi-Fiも使える。なによりさっきのきれいな海がすぐそばにあるし、場所がとてもいい。木がたくさんあって、芝生が広くて、コテージが点々としているとってもかわいいキャンプ場。
あと、それぞれの場所にベンチがあるの。嬉しい!(使わないけど!)それからカヤックも無料で借りることができて(やらないけど!)、しかも洗濯機が無料!(使った!)
何十もののキャンプ場を巡ってきたけど、洗濯機が無料ははじめてだ……超最高。
オーナーもとってもキュートでフレンドリーなおじいちゃん。
一泊にしようか二泊にしようか迷いながら来たけど、迷わず二泊に決めた。
夜はミネストローネを作って食べて寝ました! 一応パーティーだったのでチーズをかじりつつワインも飲んだよ〜
・行くか迷ってやめた(忘れた)ところ
【北島一周】土ボタルの洞窟と嬉しいメール【30日目】
今日から9月。
ロックダウンが終わり、制限はあるもののみんなが移動できるようになりました。
図書館に行くと、早速fedexから配達完了のメールが。長かった〜〜〜!!!
四日で着くという噂だったのに二週間以上かかったよ……早速領事館に電話したら、すぐにでも再発行手続きができるみたい。
今日はノースランド最後の日にしたいから、明日行くことにした。ついにオークランド中心地へ運転か〜……頑張ろう。
そうと決まったら、まだ行ってなかった場所に行かなくちゃ! 今日が最後のノースランドになるんだから。
そういえばファンガレーで一度もスーパー以外のお店に行ってなかったな、と思ったのでカフェに寄ってマフィンを買いました。
自然食品のカフェだったからちょっと高くて500円のキャロットケーキマフィン。超美味しかった……
写真撮ろうと思ってたんだけど気づいたらなくなっていました。
オーガニックというか身体に悪いものがあまり入っていないお菓子は本当に食べていて気持ちがいい。後味までしっかり美味しい。
ニュージーランドのふつうのお菓子は添加物と甘さで全てを誤魔化しているので、口に入れた瞬間はまだ許せるとしても後味が最悪なんですよね…………いや、口に入れた瞬間からまずいお菓子も多い……
大変お世話になった図書館、そして大変お世話になった観光案内所含めもろもろを後にして、洞窟「Waipu Caves」へ。
この洞窟はそんなに大きくないんだけど、グローワームが見れるんです。
真っ暗な洞窟の中は川になっていて、進むには裸足になるかサンダルじゃないと厳しい。
雨の後は太腿あたりまで水が来るらしいけど、最近は晴れ続きだったから膝下程度だった。
真っ暗なうえに泥や岩でツルツル滑るから、懐中電灯が必須。
だけどそんなに大きな洞窟じゃないからすぐに最深部にたどり着きました。
明かりを消して暗闇に目をやると、小さな緑色の光がたくさん。
久しぶりのグローワームだ!
日本語ではツチボタルと呼ばれるグローワーム。
南島では見たけど、北島でははじめてだ。
ただ、私の写真技術ではちょっとこれが限界……
あと、少しでも明るいときれいに見えないから本当は夜に来るのが理想。
足元も見えない程度の暗さとはいえ、入口から数分でたどり着いちゃうこともあって、完全に真っ暗じゃなさそうだった。
ここも無料キャンプ場になってるから、もし機会があればここに一泊して夜の洞窟探検をしてみたい……かな? (多分怖くて無理だろうなあ)
そんなことを考えながら写真撮りに専念していたら、足を滑らせて思いっきり転んでしまった。
前に転んだので顔と服が泥だらけ……泥ってじゃりじゃりしていて本当においしくないんですね。
カメラも泥だらけになってしまった。写真はそこそこにして、その場で楽しむべきだったな……
平日の昼間だけど結構人もいた。それもあって怖くなかった。
洞窟探検を終えた後は、すぐ隣にあった散歩道へ。
ここがとってもよかった〜!
風がそよそよ入る明るい散歩道。
晴れていたから木漏れ日もきれい、だけど川も流れているからか植物たちもそんなにパサパサしてなくて。
水の中を歩いて冒険気分で洞窟探検ができ、さらにとてもいい散歩道があるの最高の場所でした。
いったんメインロードに戻り、また別の砂利道を通って今度は滝「Piroa Falls」へ。
ここ、あんまりよくなかった。
滝までの道は五分程度だし、滝も普通。
もっといい滝がノースランドにはあるので、わざわざ砂利道を6キロ走る価値はなかったな……
でもこのピクニックエリアで滝を見ながらお昼ご飯を食べるのはいいかも。
ノースランドの気になってるところも後少し!
歩けるところはいくつかあるんだけど、その中でも良さげな海沿い歩きもブッシュウォークを一つずつ選びました。
海沿いを走るよ〜
歩けるところがいくつもあるから、車を停めたい気持ちに駆られつつ進みます。
ふとカメラの充電をしないといけなかったことを思い出し、車を停めてカメラの充電。
ついでに電波が入りそうだったので妹にLINEの返信でもしようかと機内モードを解除した瞬間、見慣れないアドレスからの英語のメールが……
……!!!!
わかりました? わかりました??
私は泣きそうになりました。
嘘でしょう〜〜いやでも心の中でいつか見つかるんじゃないかとは思ってた、でもこんなに早く見つかるとは思ってなかった!!!
うわ〜、うわ〜、嬉しい。
とりあえず日本からパスポート再発行の書類を送ってくれていた家族に連絡して、それから嬉しさを誰かに知ってもらいたくてツイートしたり友だちに連絡したりして、
は〜〜〜〜
よかった〜〜!!
パーティーしたい。
なんかもう幸せいっぱいチーズたっぷりピザとか食べちゃいたい。
っていうか待って、もし財布がそっくりそのまま見つかったならパスポートも免許証もあるから久しぶりにお酒が買えるのでは……⁉︎
うわ〜〜明日パーティーにしよ〜
昨日電話してた百花ちゃんに、財布が見つかった! と報告LINEをしたら、同じタイミングで、ツイートの方によかったね〜と返信が来た。
うれしい。私の好きなニンジンの美味しいやつを作って帰りを待ってくれているらしい。
うれしい……もうなんかいっぱいうれしい……
それにしても、なんかタイミングがいいなあ。
ロックダウンのせいで昨日やっと書類が届き、今日の朝やっとパスポートの再発行ができることになった。
そして明日領事館に行く予約をとって、そこからわずか数時間で警察から財布発見の連絡!
ロックダウンが全ての流れを止めていたんだなあ……
うれしい気持ちをかかえて、ブッシュウォーク「Tanekaha walking track」へ。
思ったより夕方になっちゃったから、海沿い散歩はまた明日かなあ。
いろんな道のあるブッシュウォークで、全部歩くと5時間らしい。
水分たっぷりの森のいいかおりの中を歩き、小さな滝を眺めたり泥に足を滑らせたりしながら約2時間の散歩をしました。
私が歩いたいくつかの道には取り立てて素晴らしい何かはなかったけど、いつも通りブッシュウォークはとてもいい。
強いて言うなら滝は良かったな。
三つの滝があって、えっこれが滝? って思っちゃうようなレベルの滝から始まり、最終的には立派な滝になるところが面白かった。
今日のキャンプ場は久しぶりの有料キャンプ場。「Mangawhai Heads Holiday Park」
ここはなんと車の中までWi-Fiが届く系の超優良キャンプ場だった!
冬の間はいつもより5ドル安くて15ドル。シャワーは有料だけど1ドルで6分。最高だ〜
妹と電話をしたりゲームしたりしつつ、今後の予定について考えるとてもいい時間になった。
明日海沿い散歩に行ったら、ノースランドはもうおしまい。
オークランドにも行きたいところは少しだけあるけど、多分一日二日もあれば回りきれる。
そうすると、ついに二ヶ月に渡るオークランド〜ノースランドもついにおしまいだ。
帰る前に車を売りに出したいから、実質残された時間は二ヶ月もない。
焦らないように気を付けながら楽しんで回ってこう〜
だけど、いいスポットを見たり地図を見てたらなんか早速疲れてきた。
めちゃくちゃゆっくり回っていたからなあ、最近……ここからどんな旅になるんだろう。
わくわくして、ドキドキして、面倒くさくなって。色々な気持ちのなか目が冴えてしまって寝たのは3時過ぎでした。
【30日目】ちょっと歩いていっぱい図書館【29日目】
海辺で過ごす四日間もついにおしまい。
最後にまだ行ってなかったブッシュウォーク「Tane Moana bush walk」へ行くことにした。
Google マップを信じて進んだら、入れない私有地側の入り口に案内されちゃって大幅にタイムとガソリンロス。
ネットで調べて、一般開放されている方の入り口へ行き、やっとスタート。
ここにはタネモアナっていう、タネマフタについで二番目に大きなカウリの木があるんだって!
三十分ほどなんの変哲もない道を歩き、いよいよタネモアナトラックの入り口へ。
そしてふとスマホを車に置き忘れたことに気がついた。
またやっちゃったか……
今戻れば三十分で車。
タネモアナを見たら一時間半で車。
この1時間の差が私の生死を分けるかもしれない……
ということで、タネモアナ(の看板)到達記念の写真を撮って帰りました。
スマホをいつも身につける習慣がなあ……
日本に帰るまで唯一のクレジットカードをなくさないでいられるか不安になってきた。
ファンガレイに帰ってきました。
観光案内所でマフィンを食べてシャワーを浴びた後、充電がすっからかんなので図書館へ。
三日ぶりのWi-Fiも最高。今思うと、カレンの家で過ごしたWi-Fiなしの四ヶ月が信じられない……
お仕事のやり取りや溜まっていたこの旅日記の更新をしたらあっという間に時間が過ぎました。
閉館したので車に戻って昨日の残りの豆バーグを焼いて、買ったものの忘れていたマンゴーを食べる。
そしてこれ以上もうなにも食べないようにさっさと歯磨き。そこから友達と電話をして、元気をもらって、一日おしまい。
そういえばオークランドのロックダウンは今日でおしまい。
明日にはついにノースランドから出られるってことだよなあ。パスポート再発行用の書類はいつ届くんだろう。
今日も観光案内所で寝ました。何泊目だろう……
【北島一周】真冬の海で泳ぐ【28日目】
日の出チャレンジ、ついに半分成功!
ちょっと遅くて水平線から出る瞬間を見ることができなかったのと、雲があったのが残念。
しばらく車の中で絵を描いて、あまりにも暑くなってきたので外に出る。
隣のおっちゃんは海に向かって椅子を出してのんびり読書をしていた。
おはよう〜と言うと、今日は最高の日だね! 早めの夏日で20度になるんだって! と言われた。
えっそんなに? 確かに日差しが凄いもんなあ……
だから帽子がいる、とおっちゃんは車から帽子を取ってまた読書へ。
海で朝からのんびり読書、いいね〜
そんなに暑いなら(っていっても20度だけど)昨日から密かに考えていたことが実行できる。
こんなに日差しが強いんだもの、大丈夫だよね。風は結構冷たいけど……
いよいよ暖かくなってきた十一時ごろ、相変わらず読書をしているおっちゃんに「海に行って泳いでくるね〜」と声をかけると「えっ泳ぐの⁉︎ 」とちょっとびっくりされた。
……やっぱり寒いかな?
昨日と同じ場所に車を停め、三十分ほど散歩をしながらMatapouri Bayのビーチへ向かう。
日曜日なこともあってそこそこ人がいる。
本当は旅行者に人気すぎて封鎖されている「Marmaid pool」という所に忍び込みたかったんだけど、トラックの入り口で大きなグループがたむろしていたのでやめました。あの感じだと、多分封鎖は解かれているっぽい……かな?
海は相変わらず超きれい。
ウエットスーツをちゃんと着て泳いでいる親子はいたけど、大体の人が日光浴や散歩を楽しんでいるだけ。
それでも私は、どうしても泳ぎたいんだ〜〜!
砂浜ビーチの反対側にあった別のビーチの方が人気がなさそうだったので、そっちに行って泳ぐことにしました。
誰もいないところをわざわざ選んだのは、裸ん坊で泳ぎたかったから。
透き通る陽の光も、海の中で鳴る音も、波の心地よさも、出来るだけ素肌で感じたかったから。
とはいえどんなに陽の光があったかいとはいえ冬の海はめちゃくちゃ冷たくて、すぐに身体が芯から冷えてしまった。
それでも海は気持ちがいい。水は心地がいい。
私は自分のことを森の子だと思っているけど、時々触れるやさしい海には、なんだか懐かしい気持ちにさせられる。
はじめて海に行ったのは小学生くらいで、小さい頃の海の記憶なんてほとんどないのに。
だからきっと、海じゃなくて水がそうさせているのかもしれない。
ゆらゆら海に浮かびながらそんなことを考えていた。
後は何を考えていたかなあ。
裸ん坊で泳いでいる時はいつも、もし今生理中だったらサメが嬉々として寄ってくるのかしら、とか、前にちあきが言ってた、海の中でうんちをすると魚がいっぱい寄ってきて面白いらしい、だとかそういうことを考えている気がする……
ゆらゆら浮かんで空を眺め、時々潜ってみたり向こう岸まで泳いだり。
海の中で過ごすこと数十分、いよいよ寒さで身体が動かなくなってきた。
ふと手を見ると、手の色が黄色に近い真っ白になっている。
これはまずいぞ、と慌てて陸へ上がって身体を乾かすことにした。
太陽は暖かいのに風が冷たい。やっぱり冬だなあ。寒い。
隣の岩場に目をやると、ウェットスーツにシュノーケルで泳いでいる人がいる。
やっぱり冬の海で泳ぐにはそういうのがあったほうがいいよね〜寒すぎるもの。
……ってそうじゃない、服を着なきゃ! あわててまた海の中に潜って服を着る。寒い……
下着を着たついでに写真を撮りました。セルフタイマーって便利だ〜〜
泳いだらだいぶスッキリした。
ここ数日間のモヤモヤが晴れていくように。
超寒かったけど、歩いていたらどんどん暖かくなってくる。
ファンガレイに戻るつもりだったけど、もう少し海辺にいたいなあ。
海の音を聞きながら過ごしたい。
そういう気持ちになったから、今日は戻らずにもう一泊することにした。
ちょうどまだ行っていないブッシュウォークもあるし。明日散歩して、それから街に戻ろう。
ところが昨日泊まったキャンプ場へ行くと大混雑中。さすが日曜日……若者が集まって大音量で音楽を流しバイクを乗り回して遊んでいる。
流石に居心地が悪すぎるので、一昨日行ったキャンプ場へ。ここも大混雑……
とはいえいるのは地元の人ばかりだから、キャンプじゃなくてただ海に来ているだけ。
夕方が近づくに連れて人は減っていって、夜には私を含めて3台の車になりました。
今日も波の音を聞きながら眠る。
いい夜だなあ。
【北島一周】ちょっとした会話が嬉しい【27日目】
日の出チャレンジは続く……
気持ちのいい朝!
芝生の上でストレッチをして、車でしばらくお絵かき。
太陽さんさんだったので充電しつつ車で絵を描き、お昼過ぎにようやく出発することにした。
泊まっていたところから数分のところにある海、Matapouri bay。
ビーチへ直接行くこともできるけど、せっかくだから散歩道「Headland Track」を通っていくことにした。
目指しているのは白い砂浜のmatapouri beach。他にも2つくらいビーチがあった。
木漏れ日いっぱいの森を歩いて、
かわいい白いのが立つ丘を横目に歩いて、
太陽いっぱい浴びながら歩いて、
トゥイっていう鳥の鳴き声を聞きながら歩いて、
真っ青な海を見ながら歩く。あそこは降りられるビーチ。
そうして辿り着いたのは真っ白な砂浜、透き通る青い海のmatapouriビーチ!
目線が同じすぎて伝わりにくいんだけど、もうめちゃくちゃ綺麗な海でした……
沖縄みたい。今のところニュージーランドで一番綺麗な透き通った海。
ちょっと足をつけて遊んだり、日光浴して過ごしました。
もっと写真撮ればよかったな〜
それから今日のキャンプ場「Sandy Bay Beach」へ移動。
海辺で過ごす四日間、最後のキャンプ場も海の目の前にある駐車場でした。
キャンプ場に着いてソーラーパネルを出していると、隣のおっちゃんに声をかけられた。
彼の車のおうちの屋根にはちゃんとソーラーパネルがついているらしいけど、スマホ用のソーラーパネルがほしいな〜って思ってたんだって。
これすごくいいよ、っておすすめしておいた。
かなり色々な質問をされてあたふたしてしまったけど、久しぶりにちゃんと私の英語を聞いてくれようとする人に会えた気がする。
言葉が出てくるまで待ってくれるし、理解してくれる。うれしい。
彼はオークランドに家があるんだけど、奥さんと喧嘩してエスケープしてきたんだって。
COVID-19の前は旅行者だらけで混雑していたノースランドだけど、今は人も少なくてとてもいいし美しい。
俺たちはラッキーだな! って言ってた。
本当に。本当に私もそう思ってる。
今日はこの豆缶を使って何かを作ろうと思います。
もう何ヶ月も放置されていた缶です。
出来た。豆バーグと名付けました。
塩を入れすぎてちょっとしょっぱいけどそこそこおいしい。
土曜日の夜だからかな? 浜辺には数グループの家族が集まって焚き火+バーベキューをしていた。
子供たちはずっと浜辺で遊んでいて、大人たちはのんびりお酒を楽しんでいて、とてもよかった。
なにより夜になったらみんなちゃんと家に帰るから、そうなると静かになってうれしい。
たむろする若者はなかなか帰らない+ガンガン音楽でうるさいから……
【北島一周】かわいい白い三角のやつ【26日目】
日の出チャレンジは今日も失敗。
すごく晴れていて綺麗なのに、ちょうど山があって見えないよ〜
今日は昨日よりちょっと元気だったから、朝から灯台歩きに行くことにした。
地元のヤンキー集団が浜辺にやってきてうるさくしてくれたおかげもある。出発の後押しをしてくれてありがとうね〜〜
ということでやってきた、灯台の散歩道「Tutukaka Lighthouse Walkway」です。
日焼け止めを塗ってくるべきだったな……と歩き出してすぐに後悔するくらいの晴天。
空が広くて、景色もよくてとっても気持ちがいいところ!
ここ最近で一番好きな散歩道かもしれない。
しばらく歩くと長い階段があって、浜辺がありました。
透明で綺麗な海だ〜〜
奥の方には魚釣りをしにきているマオリの家族がいた。平日の朝からみんなで魚釣りなんていいなあ。
(石を拾いつつ)海辺を横切って、灯台のある小山を登っていく。
木漏れ日がきれい。
晴れの日はいいなあ。
植物の香りはあまりしないけれど、みんなとてもきれい。
小山を登ったら見えてきたのは灯台とよくある三角のやつ。
この間の灯台に引き続き、ここの灯台も四角なんだな〜
正四角形じゃなくて豆腐型でかわいい。
灯台よりもこの三角のやつが気に入りました。
青空に映えるくたびれた白色がいい感じ。
誰もいなさそうな奥まった場所を狙ってここでストレッチをすることにした。
なんだかんだ昨日は出来なかったし、一昨日も車の中でやっただけだから外でやるのはちょっと久しぶり。
仰向けになっている時は青空と鳥、足を組んでいる時は海と船、うつ伏せになっている時は草や虫。
自分の周りを感じながら自分の体と向き合っていく時間って、本当にいいものだなあ。
あんなに晴れていたのに、車に戻る頃には曇り空。
港町tutukakaを素通りして(小さくてかわいいお店が海沿いに立ち並んでいてかわいかった)、次の海辺兼キャンプ場「Woolleys Bay」へ。
駐車場ではあるものの、キャンプOKの場所は芝生になっている! 久しぶりに好きなタイプのキャンプ場にあたって嬉しい〜
早速海辺に散歩へ。土手みたいになっているから駐車場からは海が見えないんだけど、歩けばすぐなのだ。
……と思ったんだけど、土手を登ったらすぐに人と目があってしまった。
そこにいたのはちょうど海から上がってきた裸のカップル。
……
慌てて服を着出すからなんだかこちらも恥ずかしくなってしまって車へ戻りました……
やっぱり裸で泳ぎたいよなあ〜分かる。でも今日はちょっと雲も多めで寒そうだし、ここの浜辺は結構人がいるから気になるならもう少し端っこで泳げばいいんじゃないかな……
それにしてもタカカにはよくいたけど北島で裸で泳いでいる人は初めて見たな……いいな〜
とにかく、つい反射的に帰ってきてしまった。
どうしようかな〜〜何しよう。
とりあえず料理でもしよう、と残っていたご飯でチャーハンを作って食べ、それでもなんだかお腹が空くので野菜スープを作って食べました。
それからしばらくは昨日の生活に逆戻り。だらだらゲームをして過ごしちゃった。
でも今日は頂いているお仕事のネームがちょっと描けたのでよかった!
この間出したネームの修正だったんだけどね、とっても的確な意見がたくさんあってすごく嬉しかったんだ。ネームの時点でしっかり読んでくれて、よいものにするためにいっぱい考えてくれるから、こちらもどんどんやる気が出る。
夕方ごろに車を出て、今度こそ海辺散歩へ。
さっきはカップルしかいなかったのに、今度は結構人がいた。犬の散歩をしている人や家族で歩いている人。
結構短いビーチだから端から端まで歩いて、それからしばらく端っこの岩場で波と遊んでいた。
今は満ち潮かなあ。
海は波を使って語りかけてくる。
なんて言っているのかはよく分からないけど、そんなふうに感じる。
ただ引いては寄せてを繰り返しているのではなくて、こちらに何かを届けようとしているような。
もしくはわたしのことまで引き寄せようとしているような。
車のおうちで生活している時は海辺がいいな。
こんなに海を感じながら日々を過ごしたことは今までなかった。海のことを考えることはなかった。
紫外線が強すぎるとちょっと苦手だけど、もっと仲良くなりたい。
車に戻ると、独占していた芝生ゾーンに大きなバスが!
犬と赤ちゃんを連れた若い夫婦だったから休日用のバスかな。
いい生活だな〜休日は大型バスの車のおうちでどこかにでかけるなんてすてきだ。
そもそもあんなに大きなバスを乗りこなせるなんてすごいな……
完全に日が暮れる前に洗濯をして、あとはネーム直しが楽しくてずっとやってた。
……嘘。半分くらいはゲームしてたかも。
昨日のうつっぽさは消えてきたけど相変わらずちょっと変な感じで、カロリーの高いシリアルをただバクバク食べていたな……
明日こそはしっかり元気に、そして朝日が見れるといいな〜
【北島一周】やる気が出ない日もある【25日目】
今日は朝日が見えるかな〜ってわくわくしながら起きたんだけど、やっぱり見えなかった。
絶妙に隠れているんだよな〜……写真を撮る気も起きず。
相変わらず一度起きると眠れないからそのまま車でぐだぐだ。
昨日図書館で入れたスマホゲームをしながらサーモンをつまんだり、マフィンを食べたりしていたら、何故かお昼を過ぎました…………?
えっもう5時間経ったの⁉︎ 意味が分からない。
ベッドに横になりながらゲームをしていただけで⁉︎ 完全にぐうたらの休日じゃん……
かろうじて充電と洋服の天日干しはしたけど……
これは心と体に悪いぞ〜、せっかく目の前に海があるんだからちょっと散歩したり、どこかでストレッチをしたほうがいい。
とは思うのに、なんだかもう頭も心も体も変な感じ。
完全にやる気が出ない、動きたくない、なんか食べたい。
楽しいことが思いつかない。
食べていたりんご、種から芽が出ていた。かわいい。
これくらいしか心の癒しがない。
こういう日もあるよね〜と思ってあげることはできても、動かなきゃっていう気持ちがありすぎて自分を認めてあげられない。
さっきからずっと食べてばっかりだ。このままじゃぶくぶくに太ってしまう……という焦りと悲しさ。
なのに食べ物に手が伸びてしまう自分のことが嫌になってくる。どうしたんだろう。
外は一応晴れているけど、天気の変わりやすいニュージーランドだから今日も時々雨が降る。
雨が降るとちょっと落ち着く。
外に出なくていい理由ができたようで。
夕方近くなってきた頃、ようやく外に出る気がしてきた。四台の駐車場が全て埋まって、なんだか賑やかになってきたせいもある。
車を降りて、海辺を歩く。
波の音、砂の感触に少しずつ落ち着いてくる。
もっと早くにくればよかったな、と今更思ったりするんだよなあ。
だけどやっぱりあまり元気がなくて、二十分くらいでさっさと車に戻ってしまった。
あの白い車がグラ子です。かわいいね
ファンガレイの無料キャンプ場は全て最高一泊までしか出来ないので、夕方には移動することにした。
移動といっても車で五分の場所。「Kowharewa bay」というまた別のビーチです。
また海辺です。
二台の大きなキャンピングカーの間に滑り込んで布団に潜る。
いやな感じはまだ続いている。ご飯を温めて、今日もサーモンを食べる。美味しいはずなのにあんまり美味しくない。
ちょっとうつっぽい、いやな感じの日だった。絵も描く気がしないし、何もする気がなくて。
進んだのはゲームの世界だけ。
こんな日があったっていいけど、それを気持ちよく受け入れられない時は結構しんどいんだよなあ。
本当にしんどい日、(というかなんというかもうやばい日)に比べたらまだマシなのは、自然の近くで生活できているからだろうか。すぐには言葉を理解できない異国の場所にいるからだろうか。
なんでもいいけど、明日には元気になっていますように。
【北島一周】海辺で過ごす四日間のはじまり【24日目】
もうすっかり馴染み深い観光案内所で目を覚ます。まだ6時なのに目が覚めてしまった。
なんだか最近車の寝心地があまりよくない……? いや、ただ単にここが国道の真横だからうるさいからかな。
そもそも毎日めちゃくちゃ早寝だし、健康的でいい感じ。
今日からしばらく町には戻ってこない予定だから、充電を完璧にするために今日も朝から図書館へ!
十五分くらい歩いたところで、車にスマホを置き忘れたことにふと気がついた。
どうしよう…………戻る? 戻らない?
まあ観光案内所は治安もそんなに悪くないだろうし、スマホ一つくらいいっか。
と、気にしないことにしてまた歩き出し、しばらくしてから気付いた。
いやダメだ、スマホの中には唯一のクレジットカードが入っているんだった…………!!
今の私は三井住友VISAカードのおかげで生きながらえているようなもの。万が一盗難にでもあったら恐ろしすぎる。
ということでせっせと引き返すことに。は〜……
とはいえちょっといいこともあった。
工事中の道路の脇を通った時に、すごく優しい工事のおっちゃんに会ったのだ。
ここは危ないよ〜とかこっちにおいで〜ってしばらくエスコートしてくれたの。工事現場から離れるまでずっと。
仕事だからとはいえ、なんだかとっても嬉しい。
ありがとう、って言ったらすごくいい笑顔でよい一日を! って言われた。
いいおっちゃんだったな〜と幸せな気持ちになりつつ、いやでも私またすぐこの道通るんだよな……と気恥ずかしくもなりつつ。
こういう時、気まずさを感じない人になりたいなあと思う。
ただスマホを取りに戻って、また道を引き返してさっきおっちゃんにエスコートしてもらえばいい、ただそれだけだ。
だけど私はそこで気まずさを感じてしまうタイプなので、すぐに同じ道を引き返すことに抵抗を感じてしまう……
そもそも三十分の道のりがこれでは一時間超えの道のりになってしまうのはちょっと尺なので、途中まで車で行って適当なショッピングモールに停めさせてもらった。
図書館に数時間滞在したあとは買い物をしにスーパーへ。
今日から3〜4泊しようと思っている地域には小さな商店(ばか高い)しかないので、色々買いだめしたかったのだ。
いつも通り果物や野菜、チーズや卵などを買いつつ今回購入したスペシャルは久しぶりのサーモン!!
最後に買った時は1キロ2800円くらいだったのに、2300円だったんだ〜
嬉しくてつい買っちゃった。
パッケージされてお店に並んでいるやつは古かったり大きかったりするので、私はいつも小さいのを一つくださいって魚コーナーの人にお願いしている。
未だにちょっとドキドキするけど、こういう英語はスラスラ言えるようになってきた。
手前にあった小さいのをお願いしたんだけど、取ってくれたのをみたらめちゃくちゃでっかくてびっくり。
待って、もっと小さいのをください! ってお願いしてしばらく探してもらったんだけど、あんまり小さいのはないみたい。
しょうがないので一番小さいやつを頼んだんだけど、それでも300gちょっと。
私は一人だし、今は冷蔵庫もないのでちょっと困る。
ニュージーランドのサーモンはめちゃくちゃ美味しいんだけど、油たっぷり肉厚キングサーモンなので一気にいっぱいは食べられないのだ。
常温保存のサーモン、何日持つかなあ……今が冬なのが幸い。
海辺で過ごす四日間の予定はこんな感じ。
四つの海辺のキャンプ場を巡りつつ、気になるところへ行く予定です。
とっても綺麗なビーチと灯台歩き、それから大きなカウリの木があるブッシュウォークが楽しみだな〜
初日の今日は、Tutukakaという町から山を越えたところにある小さな集落にあるビーチ兼キャンプ場へ。
そこそこ広いビーチの一角、4台分だけオーバーナイトOKのスペースになっていました。
隣に滞在していたのは大きなキャンピングカーに乗った老夫婦。ロックダウン以降こういう老夫婦が本当に増えたな〜
分かる、だって今が一番旅行に向いているもの。外国人観光客はいないし、レンタカーもいつもより安いし。
サーモンがあるのでご飯を炊いて、ちょっと早めの夜ご飯!
うわ〜美味しそう。写真見たらまた食べたくなってきた……
いつもなんだけどめちゃくちゃ美味しかった! 買いたての今が一番新鮮で美味しいはず。
写真見るとなんか二切れしかのせてないけど、確かおかわりにおかわりを重ねて十切れくらい一晩で食べた気がしますね……
ご飯を食べたら少し絵を描いて、いつも通り早めの睡眠。
すぐそばに海がある状態で寝るのはちょっと久しぶり。
波の音がする夜はとっても落ち着く。海のそばで眠るのがこんなに気持ちがいいなんて、ノースランドに来るまで知らなかったなあ。